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糖度100% hkin ページ43

オールやま視点

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「ひかるぅ？」

「ん？なぁにいのちゃん」

「えへへ、なんでもなぁいっ」

「えー、なにぃ？笑」

「んふ、なんでもないもぉーんっ」

らぶらぶ、いちゃいちゃ。そんな効果音さえ聞こえてきそうな楽屋の一角。

いのおちゃんとヒカは好き同士でまあまあ長く付き合っている。けど、何年経ってもこの空気感。逆に怖い。

最初こそ裕翔あたりがめちゃくちゃ写真撮ったり動画に収めたりしてたけど、もう慣れすぎてそんなこともない。それだけ、何年もあんな感じなんだ、あの2人は。

「ねぇ、ひかるもプロポーズのゲームしたんでしょお？確認したやつ見せてよぉ」

「え！？いや、配信になってから見てよ…」

「なんでー！ひかるのプロポーズみたいぃ！」

「いのちゃん、それ僕持ってるよ」

「ほんと！？」

「あっ、知念っ！」

止めるまもなくいのおちゃんが知念のもとに行ってしまい、タブレットで動画を見始める。

同じ空間に自分がいる時に見てほしくなかったらしく、ヒカはそわそわ、うろうろ、ひたすら落ち着きがない。

「大丈夫だよ、ひかのあのプロポーズでいのちゃんがメロメロになるとかないから」

裕翔の言い方的に、そんなにうまく作れた感じじゃないのかな。いや、俺が言えたことじゃないけど。
あのゲームマジでむずくて割と地獄だし。

そんなこんなしてるうちに、いのおちゃんは動画を見せてもらったらしく、ヒカの座るソファに戻ってきた。

なんか俯いてて…心なしか顔が、赤い？

「いのちゃん、ちゃんと感想言ったらぁ？」

知念のパスに、いのおちゃんはふるふる首を振る。
いのおちゃんに言わせるのを諦めた知念は、今度はヒカに振る。

「ヒカ、いのちゃんに『何点？』って聞いてあげて」

「…っ、ちょ、ちねん！！」

焦るいのおちゃん、パッとあげた顔はやっぱり赤かった。
そんないのおちゃんに、ヒカがおずおずと聞く。

「その…何点だった？」

「……ひゃくてん。」

くそバカップルだな。

何を見たか知らないけど、いのおちゃんめちゃくちゃ乙女の顔してるし。
つぅかあの企画でできるプロポーズのレベルなんてたかが知れてんのにその反応なに？そこまで真っ赤になるレベル？？てか100点ってなんだよ！？

「くそバカップルだな」

同じことを思っていたメンバーがいて安心する。
俺の感覚は正常みたいだ。

今日もグループの三男と四男は、糖度100%です。