bar big bearへようこそ！2 (ページ6)

今日:17 hit、昨日:25 hit、合計:19,124 hit

やすと大倉と時々倉子ちゃん6 ページ6

緑side

やすのふわっとした髪をさわりながら、やすに俺が旅行が長くなった理由とこれからの
事を話そうと思った。

ほんとうは、きちんと座ってちゃんと話しなきゃいけないんだろうけど、

とにかく俺はやすが好き。

これからもずっと一緒にいたいって、早く伝えたくて。
気持ちだけが、焦ってしまう。

「なぁ、やす。
俺はやすと一緒に店をやりたい。」

「忠義の店を？」

「そう、共同経営者として。」

「ほんまに？」

「お前がバーテンダーの修行をしてきたのをいかして、それでな。」

「それで？」

「グラスとか食器に凝ったお店にしたくて。
それでいろんな国を回っててん。」

「買ってきたの？」

「もちろん、買ってきたで。
船便でつくようにしてる。」

「もし俺がやらないっていったら？」

やすの以外とも言える言葉に、俺は一瞬フリーズしてしまった。

そんな事って(泣)

さっきまで俺の帰りを待ってたやん。

あれは何やったん？

「俺と一緒は、嫌なん？」

「そんなこと、あるわけないやん。」

「なら、なんで·····。」

「覚えてないんやね。
前に言ったこと。」

「お、おれ？」

「そうやで。
もしお店始めるなら、好きになった人とやりたいって。」

やすの言葉に俺は笑ってしまった。

「何でわらうんだよぉ。(怒)」

「やす、よく聞いてな。
俺はやすとお店がやりたい。

ということは、俺はやすとずっと一緒におりたい。いつでも、そばにいたい。

ということは？」

「え？」

「やす、俺はお前のこと、愛してる、
離れて見て、わかったんだ。

お前じゃなきゃ、ダメなんだ。」

「ほんまに？
俺でええの？」

「お前が、ええの。
お前と、どんな時も一緒におりたい。
楽しい時も悲しい時も怒れたときも。

やすとだったら、どんな道でも乗り越えて行ける気がするんだ。
だから·····。」

やすの目からは一筋の光るものが。

「俺が絶対幸せにするから。」

やすは目をとじると、そっと頷いた。

「ずっと、愛してくれる？」

「もちろんだよ。」

膝枕していたやすの頭をそっとベッドの上にのせた。

そしてそっと唇を重ね合わせた。

「おれのものに、してええのかな。」

「ええ·····よ。」

そして俺たちは深い関係になった。