bar big bearへようこそ！2 (ページ4)

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やすと大倉と時々倉子ちゃん 4 ページ4

大倉side

ここに座ってる女の人、いったいどういう人なんやろか。

ずばずば物事を言うし。

かと思えば、やすのこと、素直な人って言うし。

確かにやすはものすごく素直なんだよな。

物事を悪く捉えない。

高校の時の俺は何でも物事を卑屈に捉えていた。

何か言われても、絶対裏があるって、そう思っていた。

けど、転校してきたやすに会って、俺は変わることができた。

だいたい、こんな人と接する仕事につけたのも、みんなやすのおかげなんだよな。

「やす、何か食べるもの、作ってくれる？」

「ええよ。ちょっと待ってて、今作るから。
いつもので、いいよね。

あ、倉子さんも何か食べます？」

「あたし、ついでみたい。(笑)」

「え、何かいいました？」

「言ってません。(笑)」

「あの、倉子さん？」

「はい？」

「さっき気になるって言ってましたけど、
どんな事が気になるんですか？」

「それは、あなた達の関係よ。」

「それは？」

「自分の店を人にまかせて自分は旅行に行くって、私は信じられないわ。」

「それは、確かにやけど。」

「私だったら絶対そんなことしないわ。
私そこまで人を信用してない、っていうか
信じられないの。」

「誰でも良いっわけじゃなかったんです。
やすだから、頼めたんです。」

「俺も大倉だから、引き受けたんです。」

「二人して同じ事言ってる。
どうしてかしら？」

「それは·····。」