倉子ちゃんと猫のつんちゃんと村上さん16 ページ26
倉安side
「最近あの二人、一緒に帰るよね。」
「猫がいるからかなぁ。」
「猫？」
「そう、村上さんのとこにいた猫ちゃんと、倉子さんが拾った猫ちゃん。
仲良しみたいで、お互い出かける時に一緒に
して行くみたい。」
「ん？」
「それぞれの家を行ったり来たりしてるみたい。」
「あー、そういうことね。
まぁ一匹でいるより、安心かな。」
「倉子さんも猫を拾った事で随分変わったよね。
最近楽しそう。」
「生活に充実感があるみたい。」
「ほんまにそれ。(笑)」
「俺たちが目指すお店に近ずきつつあるね。」
俺たちは仕事が終わり、部屋に帰って二人でソファーでのんびりしていた。
「何か飲む？」
「そだね、何飲もうか？」
「お茶とか？」
「お酒と違うんかぁーい！(笑)」
「ふ、ふ、ふ。」
「お前なぁ〜。」
「ええやん、
俺こうしてのんびりしてる、まったりしている時間が好きだからさ。」
「あ、そういえばさ、今日村上さんに差し入れもらったんだった。」
「え？何を？」
「大福。」
「それじゃやっぱり、お茶だよね。」
「持ってくる。」
「じゃあ俺、お茶いれてくる。」
二人同時に席を立って、先に帰ってきたのは
大福を持ってきた俺のほうだった。
「やす〜お皿持ってきて〜。」
「はぁ〜い。」
お茶とお皿を載せたお盆を、やすが運んできた。
「俺、奥さんみたい。(笑)」
「甲斐甲斐しく、世話する？」
「うん、してると思うんだけど。」
「してる、してる。(笑)
なぁ、それよりそれ置いてこっちおいで。」
「うん。(喜)」
ソファーの俺の隣に座ったやすに、不意打ち
キスを投下。
振り向きざまに、唇をあわせた。
ん〜❤
幸せ。
間近にみたやすの顔が可愛いすぎて、また奪いたくなる。
「人の出会いって、不思議やね。」
「ほんまにね、
俺たち、あそこで出会ってなかったら今頃、見知らず同士だったし。」
「これが運命の出会いってことなのかな？」
「きっとそうなんだ。」
「倉子さんと村上さんも、これから楽しみやね。」
「いろんな人との出会いを楽しみたくて、
この店作ったんやから。」
「その通りやね。」
そう言うと 俺はやすをソファーに押し倒した。
「ずっとそばにおってな。」
「うん。」
p.s
倉子ちゃんと村上さんのストーリーは、
まだまだ続きます。
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作者名：niko | 作成日時：2019年12月27日 22時
