倉子ちゃんと猫のつんちゃんと村上さん13 ページ23
村上side
bar、bigbearへ、ようこそ！って、
俺、不思議な店に迷い込んでしまったんだろうか？
たまたま出会った猫ちゃんに導かれ出会った人達。
一癖も二癖もある人達なのに、
何故か居心地が良い。
嫌な感じがしなかった。
俺はあの店から帰ると急いでお風呂に入った。
留守番していたチーが、遊んでほしくて
駆け寄ってきたが、
「ごめん、チー。
出たら絶対遊ぶから。
先に風呂はいらせて。」
そう、俺は久しぶりに飲みすぎてしまったのだった。
あの小さい方の人が作ってくれるお酒が美味しくて、ついつい進んでしまった。
こんなに飲んだのは、何時ぶりだろう。
いつもテレビ局のお偉さんが接待してくれる
けど、気を使われて飲むお酒は正直、疲れる。
言葉を選び、選びの会話。
俺って、そんなに気を使われる人なん？
それに比べて、あの三人はまるで昔からの友達みたいに、接してくれた。
そう言えば、こんな事言ってたな。
心を癒してもらうためのお店。
いつでも、本当の自分に戻れる場所。
そういう場所を作りたいんです。
まったく、不思議な人達だ。
倉子さんも言ってたな。
この人達がどういう人か知りたくて、店に通うことになったって。
俺もしばらく通ってみようかな。
さて、お風呂からでて、チーとあそんでやるか。
あ、そうだ、明日倉子さんがつんちゃん連れて、遊びに来るんだった。
チーにも、お友達できるねんで。
良かったな。
「チー、お待たせ。
こっちおいで。」
「にゃあー。」
「明日な、お友達が来るねんで。」
「にゃあ〜❤」
「やっぱり、お前も嬉しいか。」
「にゃあ〜。」
「だよな。
俺たち、上手くやっていけるかな？」
「にゃ。」
倉子さんと猫のつんちゃんと俺たち。
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作者名：niko | 作成日時：2019年12月27日 22時
