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次の日の学校。
「えぇ!?ドクターストップゥ!?」
「すまん……」
『次の準決勝には出られない、かな』
松葉杖をついている二人の姿は、部室に居るメンバーの視線をしっかりと受けている。もしかしたら出られないかも、と予め伝えられていた白石については良いとして。
『まさか豪炎寺くんも出場できないなんて…』
「ああ……Aの親父さんに観てもらったよ。高所からの落下の割には、軽傷だと言われた」
『それは俺も言われたなぁ』
あの高さから落ちて無傷なのが超人すぎるよね、と。次の試合に対して一抹の不安を感じている雷門のメンバーを隠れて、白石と豪炎寺はこっそり笑いあった。
ーーーーー
タクシーで帰宅する豪炎寺を見送った後、部室に戻ってきた一同。
「地区予選準々決勝の、尾刈斗中対秋葉名戸学園。
この試合に勝ったチームと準決勝で戦うことになるわ」
「尾刈斗中って……」
「あいつらか…」
尾刈斗中と言って思い浮かぶのは、不思議かつ不気味な空気を纏う戦い方が特殊な彼らの姿。豪炎寺入部後の初の練習試合であり、また彼と染岡が和解できた思い出深い試合でもあった。
マネージャーの秋によると、雷門との試合後に猛特訓の末に相当戦力を強化したのだという。
『それで、相手の秋葉名戸学園っていうのは?』
「白石も知らないのか?」
『俺の記憶の限りは、聞いたことのない学校だよ』
「ええと…“学力優秀だけど、少々マニアックな生徒が集まった学校。FF出場校中、最弱の呼び声が高いチーム”……なっなにこれ!?」
音無に託された相手校の情報が書いてあるノートを音読していた秋が、突然驚いたように声をあげる。「どうした?」と円堂が聞き、なんだか読みづらそうな秋の代わりに白石がノートを手に取った。
『“尾刈斗中との試合前に、メイド喫茶に入り浸っていた”……だってさ』
「メ、メイド喫茶ですと!?」
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作者名：-naki-
x他1人 | 作成日時：2018年6月3日 13時
