【イナズマイレブン】怪傑の奇術師【男主】Ⅱ (ページ11)

今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:31,256 hit

61 ページ11

「円堂!絶対に止めてくれよ!!」

「頼みますキャプテン!」

「ああ!任せとけ!」

ゴールを背にユニフォーム姿の下鶴と向き合った円堂。白石はそんな彼等を静かに眺めつつ、始まる前から若干の焦りを感じていた。

このPK対決＿＿＿＿絶対的に不利だ。
と白石の頬に汗が流れた瞬間、

「「!?」」

「ファイアートルネード!」

下鶴の放ったファイアートルネードに円堂、そして白石の隣で勝負の様子を眺めていた豪炎寺は驚愕した。
今下鶴が使用した必殺技は、豪炎寺が自力で作り出した唯一無二のファイアートルネードで。しかもそれを、豪炎寺本人に教わったわけでもないのにこれほどの完成度で見せつけられたのだから。

円堂はその驚きのせいで若干反応が遅れながらも、熱血パンチで止めようと試みるがボールは弾かれ、ゴールポストに当たって中に入ってしまった。

「ファイアートルネードだ……!」

「そんな……」

「どうしてアイツが……」

『俺達の能力を解析したとか言ってたから、このPKは不利だと思ってたんだけど』

まさか、シュートまでコピーされてるなんて。と苦笑いを漏らした白石。
豪炎寺は彼のその言葉を聞いたあと、何も言わずに円堂の元へ向かった。

円堂はゴールの中に入ったボールを抱えて豪炎寺に駆け寄る。

「俺が蹴る」

「豪炎寺…」

円堂は小さく彼の名前だけ呼び、ボールを預けた。
2回目のPKは、雷門のシュートvs御影専農のゴールキーパー対決へ移行した。