イナズマイレブン オリオンの刻印 〜45分間の女神〜

〜世界の力〜 ページ20

試合再開。
灰崎がスライディングを仕掛けるが、失敗。
氷浦が見事ボールをカット。

「やった！きーくんかっこいいよ〜」

Aが沸き上がると、
それと共に氷浦の顔が
真っ赤になり、イナズマジャパンメンバーの怒りの視線が
彼に集まった。

(A…貴女、凄いわね…)

杏奈が呆れを通り越し、むしろこんなにも想われて気づかないAに尊敬心を抱く。
氷浦がボールを万作にパス。
万作は

「スパークウインド！！」

と叫び、技を使ったが…
技をくらったにも関わらず、韓国選手は着地しボールを奪い、
ペクにパス。

「バイソンホーン！！」

「風神雷神！！」

上手くキャッチし、円堂がボールを

「いけっ、A！」

とAに投げ渡した。

「わー、10人もいるなかで私にボールくれるなんて…嬉し〜」

感激するAだが、すぐドリブルで敵陣に攻めていく。

「明日人！」

と明日人にパスを回すも、
ペクにパスカットされる。

「あっ…!」

「ふん、頂き！」

「ちょっと待ちなさいっ、
貴方にパスした覚えはないんですけど！」

意地でダッシュするA。
さすが50m5秒台、ペクはもう直ぐそこ。ーしかし！

「バイソンホーン！！」

「風神雷神！！」

耐え続ける円堂だが、その前を
別の韓国代表がスライディングし、
砂埃がまきおこる。

「なっ…!」

そんなのアリ、とAが叫ぼうと
すると…
ピーーーーーーーッ！！

「ゴーーーーール！韓国に一点だーーーっっ！」

「絶対おかしいだろ、
今のは妨害のせいだ！」

「あんなのを普通にやるなんて…」

「私もそう思う」

灰崎、明日人、Aが愚痴を言う。

「待て。円堂はあんな柔な妨害で
ゴールを許すほど弱くはない」

鬼道が冷静に言う。

「え？じゃあ…」

「ああ、妨害のせいじゃない！
あれが、世界の力なんだ！」

円堂が、力強く叫ぶ。

「世界の…力…」

Aはそう呟くと、また呟いた。

「そっか…私達、世界から見ればまだまだなんだ。世界は、何百倍も強いんだ！」

そう考えるとまだまだ強くなれる気がして、Aはワクワクしてきた。





試合の順序とかバラバラです、
すみません！メモの仕方が悪かった…

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