天才ゲームメーカーと天才リベロ V6【イナイレ】 (ページ22)

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第270話ページ22

ヒロト｢皆、お待たせ。｣

ヒロト君の声に、皆が私達を見る。

皆｢わぁ〜！｣

虎丸｢Aさん、とっても綺麗ですよ！｣

A｢ほんと？ヒロト君が全部してくれたんだよ！｣

立向居｢ヒロトさん、いつもこういうことしてるんですか？｣

ヒロト｢お日さま園の子達の髪を結ってあげたりはしてるけど、こういうのは初めてだよ。｣

A｢え？でも、めっちゃ手馴れてる感じしたけど…｣

ヒロト｢…気のせいだよ。｣

ヒロト君は、気まずそうに顔を逸らした。

A｢あれ？円堂君と木野さんは？｣

鬼道｢木野なら、あのバカを迎えに行ったぞ。先に行ってて、だそうだ。｣

A｢円堂君…(汗)｣

円堂君は木野さんに任せて、私達はパーティー会場に向かった。

パーティー会場には、ナイツオブクイーンの選手や、美味しそうな料理がたくさんあった。

けど、私は料理には手を付けず、隅の方にいた。

鬼道｢義姉さん、大丈夫か？｣

A｢う、うん…やっぱり、パーティーって苦手…｣

鬼道｢まぁ、鬼道財閥のパーティーに比べたら小さいが、俺もこういう場は少し苦手だ。｣

鬼道家の私達は、何度もパーティーに参加したことがある。

でも、料理を食べたり、お喋りする楽しいパーティーじゃない。

笑顔を貼り付けて、挨拶して回る堅苦しいパーティー。

私は、そんなパーティーが嫌で、いつも隅の方にいた。

有人君が鬼道家に来てからも、私がパーティーを好きになることはなかった。

鬼道｢義姉さん、料理取ってくる。ここで待っててくれ。｣

A｢うん。｣

｢そこの美しいお嬢さん。｣

A｢え？｣

振り向くと、ナイツオブクイーンの選手の人がいた。

確か、この人キャプテンの…

A｢エドガー･バルチナス…さん…？｣

エドガー｢名前を知ってもらえているとは、光栄だな。
今大会、唯一の女性選手だと知り、貴方に少し興味がありましてね。鬼道Aさん。｣

A｢あ、ありがとうございます…｣

なんで、名前知ってるんだろう…

そう思いつつ、私はニコニコと笑顔を貼り付けていた。

やっぱり、パーティーは苦手だ。