天才ゲームメーカーと天才リベロ V6【イナイレ】 (ページ3)

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第251話-韓国戦- ページ3

ボールはチャンスウに渡った。

吹雪｢スノーエンジェル！｣

《吹雪、またしてもボールを奪った！イナズマジャパンにボールが渡った！
これは、イナズマジャパン、チャンス！一気に攻め上がる！》

綱海｢吹雪！｣

《吹雪から綱海にボールが渡った！》

チェ｢始めましょう、我々の完全なる戦術を。
龍の雄叫びを聞け！我らが必殺タクティクス、パーフェクトゾーンプレス！｣

A｢何？｣

途端、綱海君と士郎君を、ファイアードラゴンの選手達が囲んだ。

綱海｢なんだこりゃ…｣

吹雪｢なっ…｣

風丸｢吹雪、綱海！気を付けろ！｣

《これは、ファイアードラゴンのMF達が綱海を、さらにその外側にいる吹雪をDF達が包囲！
イナズマジャパンの連携が、この包囲網によって、断ち切られてしまったァ！》

鬼道｢なんだ、この技は？｣

A｢士郎君と綱海君、それに私達まで分断させるつもり？｣

涼野｢残念だが、これは技ではない。戦術だ。｣

鬼道｢何？｣

A｢風介君、どういうこと？｣

涼野｢見ていてごらん。2つの包囲網の動きを。龍が君達を締めつけている。｣

《2つの包囲網が、吹雪と綱海を押し潰さんばかりに、縮まっていく！
吹雪と綱海、完全に孤立してしまったァ！》

綱海｢あっ！｣

《おっと、綱海！遂にボールを奪われたァ！》

綱海｢この野郎…取り返してやる！ぐあっ！｣

吹雪｢綱海君！｣

鬼道｢綱海！｣

《ここで、MF側からDF側にボールが回ったァ！》

吹雪｢このスピードの中、なんて正確なパス回しなんだ！｣

チェ｢奪うことが出来ますか？｣

吹雪｢あぁ…やってやるさ！｣

綱海｢頭来た！こんな壁、ぶち破ってやる！吹雪！｣

吹雪｢分かった！｣

A｢…！士郎君、綱海君！ダメっ！！｣

私が叫んだ時には、既に遅かった。

《なんと！吹雪と綱海、激突！信じられない展開！チームメイト同士で、クラッシュだァ！》

皆が士郎君と綱海君に駆け寄る。

チェ｢悲劇です。しかし、この悲劇は、あの2人が自ら招いたもの。
徹底したプレッシングによって相手の動きを封じ、恐怖によって精神を支配する。
こうなるともう、正常な判断は出来ません。｣

鬼道｢精神を支配するだと？｣

チェ｢現に、貴方達も混乱している。
これこそが、我らファイアードラゴンの必殺タクティクス、パーフェクトゾーンプレス！｣

《イナズマジャパン、負傷した吹雪と綱海の代わって、土方と虎丸が入ります！》