【knmt】あの夏をもう一度。

練習 ページ10

Aside


「A〜放課後だよね？劇の練習」


玲奈が聞いてきた


『そうだよーちょっと憂鬱なんだよね、』

「え〜なんで？いいじゃんAお姫様役だし！」

「私なんて侍女だよ‥」


玲奈が頬杖をついて少し不貞腐れながらいう


『玲奈は可愛いんだから侍女でもお姫様級でしょ』

「A‥好きだ。」


玲奈からの告白は無視するとして、


「しかも相手はあの剣持くんだよ？なんで嫌なのー？」

『それが憂鬱なんだよねー‥』


剣持くんが嫌なわけではないけど、周りの女子からの視線が痛いんだよね‥私なんかがすみません。





「西宮さんは僕が相手じゃ不満ですか？」




突然後ろから声をかけられた



『け、剣持くん』

『いや！あの、そうじゃなくて不満とか全然そういうのではないよ‥？』


剣持くんの顔が真横にあり、焦ってすごい勢いでいってしまった

引かれてないかな‥


恐る恐る剣持の顔を見ると、



「ふふ、わかってますよ。少し揶揄いすぎましたね、僕は西宮さんと劇をするのが楽しみなので頑張りましょう」



そう言い艶然と微笑みながらこちらをじっと見つめてきた

そんな黒い瞳から目が離せず数秒間だけ見つめ合っていると、剣持は友達に呼ばれて行ってしまった



『‥』


しばらく動悸がおさまらなかった






______________放課後

not side


「じゃあ、とりあえず初めから通してみよ」

そんなクラスメイトの声でみんな配置についた




_______

昔々あるところにそれはそれは美しいお姫様がいました。

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