【knmt】あの夏をもう一度。

実行委員 ページ7

Aside


「やっと終わったぁ」

一時間目の授業が終わり次の授業の準備をしていると後ろからそんな声が聞こえた

『まだ１時間目だよ?早くない』

「だってさ、物理とか意味わかんない‥眠いし、何がアルキメデスの原理だよー‥」

「もっと他のことしたい‥バレーとか‥」

玲奈は昔からこんな感じだ、何かやり始めたらすぐに飽きて他のことをしだす‥まぁ結構私も乗っちゃって一緒に遊ぶんだけど‥‥

『うーん‥あ、でも5、6時間目は確か文化祭についての決め事だよ？』

「え、‥‥ああ！！そうだった！楽しみ‥」

さっきのだるそうなオーラは何処へやら‥




_______5時間目

「はい、今から文化祭について色々決めるぞー
まずは、文化祭実行委員を決めよう」

「おお！待ってました！！！」

「私、カフェやりたい！」

「いや！お化け屋敷だろ」

皆んな口々に言いたいことを言う


「静かに！出し物は実行委員を決めてからだ、誰か立候補者はいるか？」


‥‥さっきまで騒がしかった教室が一気に静まり返った


「‥いなさそうだな、じゃ推薦にしよう！」

「はーい！それじゃ男子の実行委員は剣持が良いと思いまーす！！」


クラスのムードメーカー的な存在の葛西くんが言った


「え！‥なんで僕なんですか?」

「えぇだって剣持、クラスの皆んなを引っ張ったり、司会進行していくの上手いじゃん！」


確かに、葛西くんの言うことも一理ある。
剣持くんは司会やクラスを引っ張っていく側に向いている、現にいつも何か決め事をする時は剣持くんが司会進行をしているのだから


「先生ー私もそう思います！」

「確かに剣持だったら安心して任せられるよな！」


「‥って皆んなは言ってるが、剣持どうだ？やってみるか？」


そんな言い方されたら断ろうにも断れないでしょ


「‥‥わかりました」


ほら、


「おお！そうか、ありがとうな！じゃ頼んだ！」

「はい」


「それじゃ、次は女子を決めるか」

「剣持、誰か推薦する人はいるか？」


そんな2人の会話に耳だけ傾けて外を見ていた






「じゃ‥‥」











「西宮さんで。」


















_

『え？』

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