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Aside
アンが取り出したものは瞬間接着剤だった。
「シアノアートアクリル系接着剤」
「つまり瞬間接着剤」
何故こんな時に接着剤を探していたか私には想像もつかない。
「これを加熱してその上に凶器のナイフをかざせば、蒸発したシアノアートアクリルが水分と接合して」
「表面の指紋を浮かび上がらせる」
そう言いながらアンは部屋の外へ急いで歩いていく。
私も後を追ってついていく。
「次に、目ぼしい容疑者が使ったコップとかを手に入れて指紋の脂分にココアパウダーを付着させる」
「それをセロハンテープで採取すれば犯人が特定できる」
全て素人が考える計画ではない。
これは、警察の鑑識とか専門的な人しかできないような考え方だ。
「アン、何者なの？」
私がそう問いかけるとアンは
「警視庁 刑事部 鑑識課 」
やっぱりそうだったんだ。
ここはアンを何とかしてでも手助けするしかない。
そうすればなんとかクリアできるかもしれない。
急いでいたアンの足が急に止まる。
アンの視線の先を見ると何故か煙が立っていて目を凝らすとそこにはラスボスが剣をもってこちらに歩いてきている。
やばい。
ここでアンが止まってしまうと事態は酷くなる一方だ。
私が役に立つしかない。
「アン、行って」
そう言うとアンは「えっ？」と言いながらこっちを見る。
「ゲームクリアは任せる、頑張ってね」
そう言うとどう言う事か理解したアンは私の肩に手を数秒置いてから走って、この場から離れた。
どんどんラスボスが剣を引き摺りながら迫ってくる。
後ろからは非常ベルの音。漂ってる煙は火事の煙だと分かった。
正直勝てる気がしない。剣との戦いは苦手な方だ。
でも、少しでも時間稼ぎができるなら私は此処でリタイアしてもいいかな。
これまで沢山の人に出会って支えられてきた。
今度は私が全力になって支えよう。
こんな時でも頭に浮かぶのはやっぱりチシヤの顔。
好きなんだなと自覚した。
もしここで生き残れたら気持ちを伝えよう。
そう心に決めて目の前の敵を見て心を入れ替えた。
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ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (
レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです！キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです！更新楽しみにしています！ (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです！よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します！この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます（ ; ; ）早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ay. | 作成日時：2023年2月4日 20時
