22 ページ22
Aside
「よーし、魔女が誰だか探せ！」
何処となく上機嫌なニラギが会場にいる全員に聞こえるように言葉を発する。
その瞬間「違えよ！」「違う！」など、ざわめき出す。
このままだと中々やばいことになりそう。
このまま1人1人聞いてくなんてニラギ達が認める筈がない。
嫌な予感が頭をよぎった。
チシヤも同じ事を考えたのか私の手を引き、別の場所へ移動しようとする。私はされるがままについていった。
バンバンッ！
歩いてる途中に後ろから銃声とともに悲鳴を聞こえた。
やっぱり、武闘派は片っ端から殺して焼いていく作戦だ。
「やばいことになりそうだねぇ」
こんな時でも余裕なチシヤは歩きながらそんな発言をする。
ハートの10。人の心を弄ぶゲームだからこそ、もっと簡単な答えがあるはずなのに、答えがわからない。
しばらく歩いた先には管理室のような防犯カメラに映ってる場面を一望できる部屋があった。
かなり離れて目立たない部屋だからこの部屋ならまだ待つはず。
防犯カメラの画面に目を凝らす。
「そんな..」
あまりの残酷さに思わず目を逸らす。
もうすでにたくさんの人が銃殺されていて周りには血飛沫が舞っている。
武闘派の連中が亡くなった人を担いで火にくべる。
殺してはくべる。それの繰り返し。
「どいつもこいうもどうかしてるわ」
クイナが画面を見ながら言う。
「やだねぇ、ここまでして生きたいものかね」
チシヤが続いて言葉を発する。
その言葉を聞いて人間がどれだけ臆病なのかを思い知らされた。全員自己中だ。
「こんなので魔女見つかるわけないじゃん」
私はこんなのは絶対無駄だと思っていた。
1人1人殺して燃やすなんて効率が悪いし時間は減っていく一方。しかも罪のない人を殺すなんて、考えられない。
「..クイナだったりしてな、魔女」
「あんただって」
チシヤが突拍子もない事を言い出す。
それに反応してクイナも言葉をかける。
2人の間に少し強張った空気が流れている。
「クイナが疑われるなら、私もそうでしょ」
「それに私たちは事件が起こる前からずっと一緒にいた。そうでしょチシヤ？」
私がそう言うとチシヤは少し口角を上げて頷いた。
もう一度画面へと目を移した。
「事務室」と書いている部屋を見ると
真っ暗な部屋のなか一つの光が放ってあった。
誰かが何かを探している。大切なことのような気がして私は事務室に足を運ぼうとした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (
レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです！キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです！更新楽しみにしています！ (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです！よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します！この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます（ ; ; ）早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ay. | 作成日時：2023年2月4日 20時
