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Aside
私はなるべく人通りが少ない道を歩きロイヤルスイートの前まで来た。周りに人がいないかを確認して、部屋の扉に耳を当てた。
数秒耳を覚ますけど物音すら聞こえない。
今ならきっと誰もいない、行くなら今だ。
ゆっくりの扉を開けると部屋は真っ暗で窓から差し込む光とベッドの横のランプが道標だった。
ロイヤルスイートなだけあって部屋の中はかなり豪華。
かなり大きな部屋でこの部屋だけ格別に雰囲気が違う。
黒い封筒に入っていたキーの番号はアグニの表情から見て普通にコードが書いてあるとは考えられない。
コードの目星はついている。
あと考えられるのはきっと黒の封筒に入っていた紙はコードではなく、トランプがある"場所"を示していたと言うこと。
普通のセキュリティーボックスにいれるはずがない。
きっともっと複雑な答え。
クローゼットを除くとセキュリティーボックスがあった。
明らかに怪しいけどこれでは無い。
「...私がトランプを隠すなら」
相手の立場に立つと言う単純な思考で物事を考える。
これが1番効率のいい探し方だと思った。
部屋の中央に立って辺りを見渡すとある一点に目が止まった。
鹿の絵。
普通何処の部屋にも絵はあるけどここの部屋には明らかに違和感のある大きい鹿の絵があった。
私ならあの絵の後ろに隠す。
その勘を信じて絵に近づく。
数秒間、鹿の絵を鑑賞しゆっくりと絵を持ち上げる。
「ビンゴ」
そこには壁に埋め込められた金庫があった。
紙に書いてあったのはコードでも白紙でもなく一枚の絵だったんだ。
あとは私が考えているコードと一致するかどうかだなぁ。
私が予想しているコードは黒の封筒を封印するときに使ったBOSSと言う押し印。
あれはきっと鏡文字になっている。
それがそのままのコード。
"8022"
私がそう頭で呟いたのと同時に後ろから聞き慣れた声がした。
「8022」
一瞬見つかったと思ったけど、その声がその思考を辞めた。
「...チシヤ！」
いつものようにスウェットのポケットに手を突っ込んだチシヤが後ろに立っていた。
猫のような目に少し上がった口角。
何故かいつもよりも格好よく見えた。
「俺が1番だと思ったんだけどなぁ、先越されちゃったか」
そんな事を言いながら笑う。右手には無線機を持っていて
その無線機からは「ちょ、どうしたんチシヤ？大丈夫？」
と関西弁が聞こえた。
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ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (
レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです！キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです！更新楽しみにしています！ (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです！よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します！この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます（ ; ; ）早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ay. | 作成日時：2023年2月4日 20時
