1 ページ1
Aside
部屋を出るとちょうどショートカットの女の子と鉢合わせした
「Aおはよ、よく眠れた？」
うさぎが明るい顔で話しかけてくれた。
うさぎはいつも明るくはなしかけてくれるから、それだけで私の気持ちも少し楽になる。
「うさぎおはよ！うん、よく眠れたよ。」
良かった！と頷いてくれるうさぎ。
今からアリスを起こしに行くらしい。
後でね、と言ってうさぎとはその場で別れた。
「外の空気吸って目覚ますかぁ」
私はそう独り言を呟きながら外へ出た。
外は眩しいぐらいの快晴で元の世界の雰囲気を少し思い出した。
いつもならこの時間帯は学校で授業受けてるなぁ。
めんどくさく、眠い授業。それすらも懐かしく感じる。
なんとなく体を伸ばしていたら
バンッ！！
と近くから銃声が聞こえた。
ゲームで聴き慣れた銃声だけど、ビーチで聞こえるのは滅多にない。私は違和感を感じ銃声のした方へ走った。
周りを警戒しながら銃声のした方を覗くと、
武闘派の人たち？分からないけど、銃を持った男の人たちが何かを話しながら何処かへ向かっていく姿が見えた。
視線を左側へ向けると不自然にレジャーシートが被せられたゴミ箱のようなものがあった。
男の人たちの姿が見えなくなった所でその中に何が入っているのかを知りたくなり興味本位でその物体に近づいた。
「..ウッ」
近づけば近づくほど強烈な匂いがする。
やっぱり貯められたゴミが入ってるのかな..？
レジャーシートをゆっくり開けた。
「キャッ..！！！」
私は大きな悲鳴をあげそうになったがこれを見られた事を知られるのはまずいと思い、自分で口を塞いだ。
そこには沢山の人の死体が入れられていた。
手が震えて止まらない。
思わず後ろへ後ずさんだ。
「大丈夫？」
目の前にはいつもの変わらない表情のチシヤがいた。
「チッ...チシヤ！！..これ！」
流石に動揺してしまう。人の死体には見慣れたはずなのに。
「それが楽園の本当の姿。ビーチのルール。」
「裏切り者には死を。」
このルールを聞いた時覚悟はしていたけどこんなに殺されてたなんて、信じられない..
私の手はずっと震えたままだった。
止めようとするけど止められない。
その様子に気づいたチシヤが、私の手を握ってくれた。
「大丈夫、守るから。」
いつもの笑い方をしながらそう言ってくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (
レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです！キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです！更新楽しみにしています！ (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです！よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します！この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます（ ; ; ）早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ay. | 作成日時：2023年2月4日 20時
