消えたがり 【3年A組】

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先生が出ていった後、結局誰も景山さんのことを話そうとはしなくて


中にはご飯を食べてる人もいる


…私はそんな気分にはとてもなれない



すると、サッカー部のエースの里見くんが呟いた


里「なぁ…今のうちに逃げねぇ？」


非常用のはしごを探し出し、使おうとするが、窓が開かない

そこで、外の先生たちにメッセージを伝えようと、紙に「助けて」と書き、窓に貼り付けた


でも…



「どうしてみんな気が付かないの！？」




誰も、こちらを見ようとしない






「助けを呼ぼうとしても無駄だよ

その窓ガラスは外からは中の様子が見られないようになってる」




突然の先生からのアナウンス




どこから見てるの…？



「あ、あれって…！」


1人の男子が指差す先には、監視カメラ


柊「みんなの様子がよーく見えるよー」

諏「…チッ」

柊「諏訪、今のは誰に対する舌打ちだ？

あと、このカメラ高いから、壊したらペナルティだぞー」






ペナルティって何…？





もう、頭がパンクしそう





頭が良い方ではないから、この状況すらあまり飲み込めていない







「ねぇ、随分静かだね？

あんた、ブッキーと仲良かったでしょ？

なんか知らないの？」



そう話しかけてきたのは水越さんだった


「ごめん…なさい…

何も知らない…です…」


水「もしかして、ブッキーのこと庇ってるの？

なにそれ、キモいんだけど」



そこからは柊先生と私に対する罵詈雑言




加えて、《先生が景山さんのドキュメンタリーの動画を欲しがった》なんて話が出てきて

最終的には、ロリコン変態教師

なんて呼ばれてしまった






でも、私が何か言えるわけでもなくて


ただ自分の席で黙っているだけ



そんなときだった








柊「A、美術室まで来い」






先生からの呼び出しがあったのは

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