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学級委員の茅野さんが、先生にドアが開かないことを伝える
けれど、先生は大して気にするわけでもなく、みんなを見渡した
柊「あれ?甲斐くんたちは?」
…どうせ遅刻
彼らは遅刻常習犯で、いつも遅くにやってくる
ドアが開き、甲斐くん、石倉くん、須永くんが現れる
石「あー間に合った、間に合った!」
柊「間に合ってない、遅刻だよ」
須「おいブッキー、少しくらい大目にみろって!」
そう言って須永くんは先生を蹴り飛ばした
…痛そう
ぼーっと先生が蹴られるのを眺めていた
すると、自分の席に座った甲斐くんが不機嫌そうに言った
甲「なんだ、お前も来てたんだ」
「…すみません…」
甲「…うざ」
すると、私の前の席の石倉くんがケラケラと笑いながらこっちを向いた
石「やめてやれよ、甲斐〜!」
甲「こいつのこういうオドオドした態度、腹立つんだけど」
石「しゃーねーじゃん!」
石倉くんはニヤニヤしながら、私の机を大きな音を立てて叩く
ビクリと肩を揺らすと、再びクラスにクスクスという笑い声がはびこる
…嫌な空気
これ以上人の目に触れたくなくて、ひたすらに下を向いた
だから私はこのとき気がつかなかった
柊先生が前のドアの鍵を閉めていたことに
.
柊「今日は、大切なお知らせがあります」
ゆったりとした話し方
柔らかく、誰よりも暖かい声
でも、そんな声に耳を傾けている人はほとんどいない
話し声は止むことなく、先生の話を平然と無視する
でも、次の先生の一言で教室は静まり返った
柊「今から、皆さんには、
人質になってもらいます」
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sei(プロフ) - 楽しんで読ませてもらってます!私にもその文才欲しいくらいです。・゜゜(ノД`) (2019年3月21日 17時) (レス) id: cd07a6348c (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 諸行無常系女子さん» ありがとうございます!頑張りますね( ̄^ ̄)ゞ (2019年3月18日 18時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - 楽しく読ませてもらってます!これからも頑張ってください(*^o^*) (2019年3月18日 14時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - ラビットさん» ありがとうございます!ラビットさんのお言葉、とっても励みになります! (2019年3月17日 23時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット(プロフ) - ものすごく面白くて続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年3月17日 19時) (レス) id: 80ad6ef553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バボちゃん | 作成日時:2019年3月14日 20時