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ページ30

教室に戻ると、甲斐くんが無理矢理犯人を探し出そうとして、他の生徒の胸ぐらを掴んでいた


みんなはそっちに釘付けだったけれど

茅「…あ!Aちゃん!

どこ行ってたの?」



茅野さんは私に気がついた



「別に…なんでもないよ…」

茅「…そっか」


…嫌な言い方したな、私

謝らなきゃ


そう思ったとき


「とか言って〜お前だったりして〜?」



おどけたような声で兵頭くんが言った



兵「1番似合いそうだもんな!

あいつの苦しむ姿みて、興奮するとか!」


甲「てめえ……!」


甲斐くんが兵頭くんを思いっきり殴りとばした



兵頭くんは派手な音を立てて地面に倒れる


…みんなが怖い




別に暴力がとか、そういうことじゃなくて


どこまでも自分のことばかり

それでいて、他者を見下していないと、誰かが自分の下にいないと不安で不安で仕方ない



…まぁ、私が言えることでもないけれど









力づくで犯人を割り出そうとする男の子とは対照的に、女の子は論理的に犯人を割り出そうとしていた


結「ねえ、景山さんのストーカーの仕業だとしたらさ、プールによく顔だしてたんじゃない?」

熊「…うちの男子は見かけなかったけど」




そっか、熊沢さんも景山さんと同じ水泳部だったな…




諏「別に男の仕業とは限らないんじゃなーい?

女だっているでしょ、そーいう奴」





諏訪さんは宇佐美さんを睨むように見つめている


宇佐美さんもそれに気がついているはず




諏「あ、そういえば香帆さ!

澪奈と昔仲よかったよね?」



側から見ればわざとらしい会話の振り方




宇「……はぁ?何いきなり?」



笑顔の諏訪さんに対して、宇佐美さんは怪訝そうな顔をしている




諏「どうして急に話さなくなったの?」


宇「あんたに関係ないでしょ。」



動揺を隠すためなのか、宇佐美さんの口調がいつもよりだいぶと荒っぽい



魚「…どうしたの香帆…?」


いつも一緒にいる魚住さんが、心配そうに宇佐美さんを見る




宇「なんでもなーい」



けれど宇佐美さんは、いつものような態度に戻ってしまった

いや、戻してしまった

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sei(プロフ) - 楽しんで読ませてもらってます!私にもその文才欲しいくらいです。・゜゜(ノД`) (2019年3月21日 17時) (レス) id: cd07a6348c (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 諸行無常系女子さん» ありがとうございます!頑張りますね( ̄^ ̄)ゞ (2019年3月18日 18時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - 楽しく読ませてもらってます!これからも頑張ってください(*^o^*) (2019年3月18日 14時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - ラビットさん» ありがとうございます!ラビットさんのお言葉、とっても励みになります! (2019年3月17日 23時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット(プロフ) - ものすごく面白くて続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年3月17日 19時) (レス) id: 80ad6ef553 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バボちゃん | 作成日時:2019年3月14日 20時

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