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ガラリとドアを開けると、一斉に静まり返る教室
「なんだ、あいつも来るんだ」
「ブッキー、連絡入れなきゃいいのに」
「来ても嫌がらせ受けるだけなのにねぇ?」
コソコソするわけでもなく、ひたすらに堂々と悪口やらを言う
…心底どうでもいい
私の席は1番後ろだから、そこまで歩くけれど、誰とも視線を合わせず、会話もしない
でも教室は私の話で溢れてる
…気持ちの悪い空間
静かに椅子に腰を下ろし、机に書かれた悪口を眺める
消そうと思えば消せるのかもしれないけれど、どうせと思って手をつけない
「ねぇ、なんでいるの?」
いつもそう
声をかけてくるのは諏訪さん
「…来いって…言われた…から…です」
諏「あんた、クラスメイトなの?
ごめん、初めて知ったかも」
諏訪さんが言った途端、堪え切れないような笑い声がクラスに溢れる
もう慣れた
諏「何?無視?うわ、ウザ」
「ごめん…なさい…」
そう謝った瞬間に横から肩を強く押される
私はあっけなく地面に転がり、クラスの笑いを誘う
諏「話しかけてあげてんだから、感謝ぐらいすれば?」
「…はい」
こんな光景当たり前
それがこの3年A組
「そんなやつよりさ、ドア、大丈夫なのかな?」
「ほんとだよ!開かないって…」
「前のドアは開くんでしょ?」
「うちの学校も古いね〜」
…ドアが開かないんだ
そんなことを呑気に考えていると、前のドアから柊先生が入ってきた
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sei(プロフ) - 楽しんで読ませてもらってます!私にもその文才欲しいくらいです。・゜゜(ノД`) (2019年3月21日 17時) (レス) id: cd07a6348c (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 諸行無常系女子さん» ありがとうございます!頑張りますね( ̄^ ̄)ゞ (2019年3月18日 18時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - 楽しく読ませてもらってます!これからも頑張ってください(*^o^*) (2019年3月18日 14時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - ラビットさん» ありがとうございます!ラビットさんのお言葉、とっても励みになります! (2019年3月17日 23時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット(プロフ) - ものすごく面白くて続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年3月17日 19時) (レス) id: 80ad6ef553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バボちゃん | 作成日時:2019年3月14日 20時