消えたがり 【3年A組】

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甲斐くんに突き飛ばされたときに擦りむいた膝と掌が痛い


でも…



私の拙い言葉と喋り方を黙って待ってくれた先生がわからない




優しくて、ゆったりしてて、絵が上手で



私たちを人質にして、脅してて





…もう、私はどうしたらわかりません、先生





柊「さてと


不正解だった場合、ペナルティーが課せられるんだったもんな」




諏訪「待ってよ！

マジで殺す気？」




柊「当たり前だろ言ったはずだ

不正解だったらこの中の誰かを殺すって


だーれーにーしーよーおーかーなー」





本当に…殺されちゃうのかな…？









甲斐「冗談じゃねぇ！

なんでお前に殺されなきゃなんねえんだよ！！」



柊「なんだどうした？

この期に及んで命乞いか？」





「なんなんだよこんなの無茶苦茶だ！」
「ぶっきー今なら引き返せるぞ！」
「先生！！目を覚ましてください！」
「こんなことしたってすぐに警察に捕まるだけだよ！」
「逮捕されたら間違いなく実刑ですよ！
わかってるんですか！？」




柊「もちろん

わかってるよ？」





先生はまた私の知らない笑い方で笑う



背筋に嫌な汗が流れた









不破「今すぐここから出せ！」




先生に殴り込みに行った不破くんだったけれど、すぐ先生に床に投げられてしまった





柊「ハハハっ、活気があっていいねぇ！

こんなに必死になって授業に取り組んだことなんてなかったんじゃねえか、ほら！


もっと来い、ほらぁ！」



柊先生は煽るように、声をあげる




その挑発にたくさんの男の子が挑むけれど




柊「はい、次！」




個人戦じゃ、全く先生にかなわない






兵頭「こうなったら総力戦だ！」





兵頭くんがそう言うと、みんなが一気に先生に掴みかかっていく





柊「1人ずつ…」




流石の先生も苦しそうに地面に倒される






柊「あー痛いたいたい！

いーたーいー、痛い！」






ピッ








_____ドゴォォォォォン！









教室の後方部の天井が爆破され、大きな音が鳴り響いた


先生がまた爆発させたのだった

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