☆77話☆ ページ6
貴女side
「ディアンヌの寝顔かわいいな〜」
「そうですね〜。Aの寝顔も可愛かったですよ?」
「え、見てた?」
「平和だぜ〜」
この会話が平和なのかはわかんないよ?ホーク。
今私は恥ずかしいことを聞いてしまったのだから。一緒に寝た時見られてたのかなぁ。
お仕事を終わらせて、お店の窓からディアンヌのすやすや寝顔を見ながらそんなお話をしていた。
メリオダス達、まだかな…
―――コンコンっ
「おーい。開いておるか?」
するとお店の入り口のドアを叩く音と、どこか聞き覚えのあるおじいさんの声が聞こえた。
エリザベスがドアに近づくので、私も後ろから続く。その後ろにはホークがとんとこ。
「はーい!」
「どなたですか〜っ」
取っ手を捻り、ドアを押す。
そこからちらっと覗かせたマントに私は見覚えがある。つい先日見たような…
完全にその姿を目の当たりにする。それは、確信に変わった。
バイゼル喧嘩祭りで予選でキング。準決勝でメリオダスと戦ったおじいちゃんだ。
名前は、確か……
「ケイン、…さん?」
「っ…!これは、夢ではなかろうか…っ」
私とエリザベスの顔を見た瞬間、ケインそんはそう呟く。
…そして、ほろほろと涙を流した。
そして、こう言ったのだ。
まるで二度と会えない、昔の友と再会するような…そんな感情を込めて。
「――――…リズ…っ!Aっ!!」
「っえ……?」
私達は同時に声を漏らす。ただ、私の方は聞こえないくらい小さいものだろう。
ケインさんは、私の名前を知っている。メリオダスの事は喧嘩祭りの時に知ってるってわかってる。それに…私のことも何か言っていた。
リズっていう人の事も、言っていた。
その人を思い出そうとすると頭が酷く痛くなる。
―――ズキッ…
ほら、こんな風に。
私の体が意識的に私を否定する。こうなればもう何もできない。
色々話は聞きたい。けど、聞ける体ではない。
申し訳ないけど休ませてもらおう。
「A……?」
「ごめん…頭痛いから、やすむ…部屋、貸して?」
「も、もちろん!」
「俺が連れていく。とんとこ行くぜ」
「ありがとぅ…」
ホークに乗せてもらい、エリザベスの部屋に行った。
ベットにもぞもぞ潜り目を閉じる。じきに意識はなくなると思う。
「…」
そういえば、あの時のケインは少し…いや、かなり悲しそうな顔をしてた……気がする。
なんでかは、わかんないや…
今はただ、眠らせて―――
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー大罪キャラ
ディアンヌ「ねぇねぇ!ボクと一緒に遊ばない?」
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リオ(プロフ) - リムルさん» いえ!そんなそんな…ありがとうございます!! (2019年7月13日 23時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
リムル - 我より1000000000000000000000倍ぐらい文を書くのが上手! (2019年7月13日 11時) (レス) id: 8728c9d5e2 (このIDを非表示/違反報告)
リムル - 感想:我感動! (2019年7月13日 11時) (レス) id: 8728c9d5e2 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 咲無さん» じゃあこみゅーに移動ね! (2016年6月1日 20時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 咲無さん» おいおい…w わかったよー! (2016年6月1日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rio1001/
作成日時:2016年2月7日 20時