[メリオダス]消えたもの 3（リメイク中） (ページ2)

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☆73話☆ ページ2

メリオダスside

――――グオォォォォ…

突然、山奥の方から何かの呻き声らしき音が聞こえた

「な、なに今の……？」

「山の主とかじゃねーの～？」

「…腹を下したときのホークの鳴き声に似てる」

俺の言葉にバンが吹いてキングの背中を叩く
何がそんなに面白かったのやら…

「とりあえず行ってみっか」

つーわけで、俺らは呻き声のする方へ向かった
ただの熊や動物にしては不気味だしな

……

その道中、血まみれの騎士が倒れていた

数人どころじゃない。何十人もの王国騎士が、無残な姿で転がっていた

まだ息があったやつに駆け寄っても、叫んで息を引き取った

「…バン、キング。見つけたぞ」

「見つけたってなにをだよ？」

「！まさか…！」

「ああ。やつに間違いねぇ
〈色欲の罪(ゴート・シン)〉…ゴウセル」

俺たちは進む
近くで巨大な魔力を感じとった

一つ一つが巨大で、その中でも極めて高い魔力が一つ

たぶん、それこそがあいつ…

「〈暁闇の咆哮(ドーンロアー)〉…何度か嫌な噂を聞いたことがある」

俺は先ほどの騎士が言った言葉を思い出す

木々を乗り越えて奥へ行くほど魔力を強く感じる
明らかに仲間のものと、知らない魔力

そして、妙に禍々しい魔力…

「オイラも何度か見たことあるよ。殺しの仕事しかしない騎士団らしい」

「武器なしでいけんのか団ちょ？」

「それはお前もだろ。とにかく行くぞ！」

茂みを抜け見た光景

それは〈暁闇の咆哮(ドーンロアー)〉と思しき連中と、鎧巨人の姿

俺たちは、ゴウセルを守るべくその戦場へ飛び出した