【A3!】天才ちゃんの化けの皮。2nd

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Sumeragi side.







「あっ、どうもです皇さん！おつかれさまです。」





「おお漣じゃないか、おつかれ。」







ドラマの収録後、廊下で水飲みながら休憩をしていた。
するとやってきたのは、アイドルの漣。






オレはバラエティとかに出ないからアイドルとかとは基本的に絡みはない。
けど、漣は何故か絡みがあって…会ったら話す程度にはなっていた。






「久しぶりですねぇ。」





「だな。…最近もAと仲いいのか…？」





「えぇ、ずっと仲良くさせてもらってますよぉ？
この前もランジェリーモデル一緒にさせてもらいましたし。

プライベートでも、食事いったりしますしねぇ。」






「そっ…そうなのか。」









Aは、芸能界の中でも腹がたつぐらいモテていた。
モデルだったり、俳優だったり。多分、声優やスタッフの中にもいるんじゃないか？と思うほど。






…そして、今オレの目の前にいる漣は群を抜いていた。






…何が腹立つって、一部ではAとこいつが付き合ってるとか言われてるということ。
意味がわからん。









「あ、そうそう。皇さんに聞きたいことあったんすよねぇ。」






「は、オレにか？」






「ほんとはこの前会った、ガラの悪い劇団員でもよかったんすけど…。
なんか嫌だったんで。」








ガラの悪い劇団員…？
わからない。…けど、多分秋組の誰かだろう。ビジュアル的に強そうだし。








「で、なんだ？」






「Aさんのことなんですけどねぇ。


…最近どうですか？あの人。」








さっきまでヘラヘラしていた態度よりは、少しだけトーンを落として漣は言った。
だが、オレはなんでこんなことを聞かれてるのかわからない。






「どうって…普通だ。


普通に仕事して、学校行って、稽古見て、練習してる。
たまに疲れてるけどそれはずっとだし、最近はメシも三食食ってるぞ。」








オレがそう言うと、漣は一瞬驚いた顔をして…そして少し小馬鹿にしたような目で見てきた。
…一体なんなんだ…？








「…あぁ、そうなんすかぁ。Aさん、言ってないんですねぇ。
ま、言えないっすよねぇ。


じゃあ、大丈夫です。お時間とらせてしまってすみませんでした。」







「あっ、おい！」







オレを無視して、漣は去っていく。
残されたオレは、全然状況が把握できなかった。








「なんだったんだ…？一体…。」







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