【A3!】天才ちゃんの化けの皮。2nd

#72 ページ26

△由井ちゃんがランジェリーモデルしてます。苦手な方は読まれないことをオススメします…




Settsu side.







寮に帰るなり、太一が俺に突撃してきた。
まぁ、太一が俺に飛びかかってくること自体は珍しいことじゃない。
けど、今日は様子がおかしかった。








「ばっ、ばばば万チャン！！！！」





「どーしたよ太一、落ち着けって。」





「こんなの落ち着けるわけないっスよ！！万チャンも、これを見たら焦るはずっす！！」







そう言ってズイ、と近づけられる太一のスマホ。
怪訝に思いつつも、液晶を覗き込む。
…そして、目を疑った。








「オイコラ太一これはどういうことだ…？」





「ば、万チャン目が座ってるっスよ？！


…どうもこうも…俺っちは何も知らないっスよ…。」








スマホに映し出されていたのは、白いフリルのついたパステルピンクの下着を纏った由井ちゃんの写真。
隣には、グレーのボクサーを纏った細マッチョ野郎がいた。






…いやまて何だこれ？！







「…意味わかんねぇー…」







太一からスマホを奪い取り、その記事を見てみる。
すると、その写メは〔Molell〕ってとこの下着の広告らしかった。







「…中々いねぇだろ、日本人の下着モデル…。」






「…なんか、今回のコンセプトが"高校生のためのとっておき"みたいらしく…。
スレンダーとマッチョの外国人モデルを起用するより、今話題の日本人を起用したかったらしいっス…。」






「いやだからってこれは…。」







女子高生たちが見たら、かわいい！欲しい！ってなりそうな広告。だけど、健全な男子高校生はそんなはずもなく…。






いやまて、由井ちゃんが服着てない仕事するのなんてこれが初めてじゃない。
今まで、散々水着モデルとかはしてたわけだし…。






実際に本人に会うまでは、「イイカラダ」としか思わなかったのに…。
今みたら、なんか見ちゃいけねぇモンを見てる気持ちになる。






…俺、もしかして…。
由井ちゃんのこと、意識してんのか…？







心を落ち着かせてもう一度写メをみる。
白くて柔らかそうな由井ちゃんに、少し浅黒くて男らしい体の野郎。
確かに、宣伝広告としてはかなりいい。









「…太一、この男誰だ？」





「え、万チャン知らないんスか？！アイドルの漣ジュンっすよ！
…ホラ、プライベートでも由井ちゃんと仲良いって話題の！」







…あー…、うぜぇ。
とりま、天馬だったらシメてた。

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