【A3!】天才ちゃんの化けの皮。2nd

#68 ページ22

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「由井さんってさ。」





『はい？』






今寮にいるのは、私と皆木さんの2人だけ。
皆木さんは午前休み、私はこれから仕事だから2人でゆっくり朝ごはんを食べていた。







「至さんに困らされてない？」






『…と、言いますと？』







皆木さんが、割とほんとに心配そうな顔で聞いてくる。
…何をそんなに心配されてるんだろうか。







「…あの人、放っておいたら夜通しゲームしたりするし、夜中に夜食せがんでくるし、部屋汚いし…。
それに、万里とゲームしてる時とか口悪いだろ？



由井さん大丈夫？」






『…なるほど、そういうことでしたか。』







皆木さんが言わんとしてることがなんとなくわかった。
私は、パスタサラダをちゅるんと食べてから口を開く。






『大丈夫ですよ？…茅ヶ崎さん、前はどうだったのかわからないんですけど…、今はあんまりオールとかしないですし。
部屋も、前よりは気を使ってくれてます。摂津くんがいるときの口の悪さはアレは仕方ないです。


…だから、大分無理させちゃってるんですよね、茅ヶ崎さんに。』






「…。」







自然と目線が下に下がってしまう。
茅ヶ崎さんを私の上で寝かせた日から、なんとなくこのことをずっと考えていた。







不意に訪れる沈黙。








「ふふっ」






『え…？！』







その沈黙を破ったのは、皆木さんの笑い声だった。
顔を上げ、皆木さんを見てみると…すごく穏やかな顔で笑っていた。








「はは、由井さんって結構鈍感？」





『…自分じゃあんまりわからないです…。』





「俺が思うに、結構鈍感だと思うな。


…至さんは、嫌いな人間は絶対部屋に入れたらなんかしない。俺や監督だって、最初は入るだけで怒鳴られてたし。」






『え、茅ヶ崎さんにですか？！』






「ほんとほんと、アレはすげーびびった。入るな！ってさ。

…だからさ、由井さんは大分至さんに気に入られてると思うよ？
由井さん話しやすいし、なんか落ち着くから。」







皆木さんの、お日様みたいな笑顔を向けられる。
…皆木さんにそう言われたら、少しだけ心が軽くなったから不思議、









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どなたか、《◯◯くんとこんな話が読みたい！》みたいなのがある方いらっしゃいますか…？



ちょっと色んな子のを書きたいんですけど、自分で書いてたら偏りがすごくて…。



シュチュやセリフなど…お題、リクいただけると嬉しいです…！！！泣

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