All for the first time〜EunHyuk〜1

初日から残業 ページ7

A『そろそろ戻ろう』

リラ『そうですね』


そう言ってラウンジを後にした



昼食後は昼食前より混みあっていた


視線はレーダーとパソコンの行ったり来たり



A『リラがなんかにやにやしてる』

レーダーを見ながら、なぜかリラがにやにやしていた


A『あっ！もう16時半前じゃん』

『なるほどね』

『少しだけ乱入させてもらいますよ』





マイクをリラと同じ航空機につなげて

A『はいそこ！、イチャイチャしない！』

リラ『わっ！先輩！』

機長『もしかしてAさん？』

A『はい、お久しぶりです』

機長『Aさんがいるなら安心だ』

A『ありがとうございます』

『リラ、早くアナウンスしてよ、次が来る』

リラ『は〜い、分かりました〜』

『ジュニョク、気をつけてね』

ジュニョク『ありがと』


リラ【B1287、滑走路21Rより離陸を許可します】

機長【了解、B1287 滑走路21Rより離陸します】


このアナウンスと同時に離陸態勢に入った

それから5分もしないうちに、ゴーという音とと共に飛行機は飛び立っていった




A『行っちゃった』

ふとリラの方を見ると、寂しそうな顔をしていた


A『リラ、はいコーヒー』

リラ『ありがとうございます』

A『大丈夫、ジュニョクさんは』

『優秀でしょ、それに機長さんもいるんだから』

リラ『そうですね』

『ジュニョクは優秀だから』



こんなことをしているうちに、定時が過ぎていた


リラ『チーム長、帰りましょう』

A『そうね』

室長『A君、これ頼んでいいかね』

A『はい、分かりました』

リラ『帰れそうにないですね』

A『うん、ごめんね』

リラ『久々の現場なのに、残業を頼むなんて』

A『まぁまぁ、帰っても一人だしね』

リラ『メール送ったんで、見てくださいね』

A『分かった、お疲れ』

リラ『お疲れ様です』


室長から頼まれたものは、今日の16時までの全フライトをまとめるものだった


A『これ結構時間かかるのよね』


16時までのフライト数は200件に上る



資料をまとめているうちに、夕勤の人たちも休憩に入っていった



A『終わった〜もうこんな時間！』

ふと時計を見ると時刻は20時を回っていた

A『帰ろう』



空港を出て、私は帰宅ラッシュの混雑した地下鉄に乗り込んだ


A『メールは帰ってから見よう』


私はそれから約1時間、電車に揺られていた

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