オンマになれなくてごめんね ページ33
いろんな子が私やユノにいろんなものを見せてくれたり、たくさん話してくれる中、
ある男の子が私に何も言わず、抱き着いてきた
それは母親を切実に求める幼心だった
A『どうしたの？』
私が何を聞いても、ただ首を振るばかりでくっついたまま何も話してくれなかった
職員『ウヌ、離れなさい、すみません』
A『いいえ大丈夫ですよ』
『ウヌ君っていうんだ』
『ウヌ君、ひざに乗る？』
するとウヌ君は、コクっとうなずき私の膝に乗った
そんな姿を見てユノがふっと笑った
それからどこに行くのにもウヌ君は私から片時も離れようとしなかった
部屋を一通り回った後、2人きりでウヌ君と話すことができた
A『ウヌ君、今何歳？』
すると、ウヌ君が私の膝に乗ったままつぶらな瞳で私を見つめながら、初めて口を開いた
ウヌ『この前8歳になった』
A『じゃあ、今度の3月で1年生だね』
ウヌ『うん』
『でもね僕はオンマがいないから、入学式に誰も来てくれないんだ』
ウヌは自分の話をしてくれた
『僕がオンマに最後にあったのは4歳の時なんだって』
『でも、僕はオンマの顔をあんまり覚えてないんだ』
『この前、先生から聞いたんだけどね,僕のアッパは僕が生まれる前にもういなくて、オンマは僕に1週間に1回は会いに来てくれてたみたいなんだ』
『来てくれたらね、僕はもしかしたらオンマと帰れるかもしれないんだ』
『もう、8歳なのに…ずっと待ってるのにオンマは来てくれないんだ』
『だから、僕の入学式にきっとオンマは来てくれないんだ』
『もしかしたら、もう僕のことを覚えてないのかな』
『だからね、だからね、ヌナが僕のオンマだったらいいのに』
『そしたら僕の入学式にも来てくれるでしょ』
『一緒に2人で暮らせるでしょ』
私はその話を聞いて涙が止まらなかった
A『ごめんね…ごめんね』
『オンマになれなくて…ごめんね』
気が付くとウヌ君も泣いていた
そんなウヌ君を私は泣きながら、頭を撫でてあげることしかできなかった
午後4時半再び館内放送が流れた
院長『これから、お客さんの歓迎会を行うので、集会室に集まってください』
すると私たちを取り囲んでいた子供たちが一斉に集会室に走り出した
ユノ『転ばないでよ！』
A『私たちも行こっか』
ユノ『あぁ』
私の膝に乗ったままのウヌと、ユノにくっついてる女の子を連れて集会室へ行った
注：子供たちの歳は韓国での年齢です
ここに連れてきてよかった〜side yunho〜→←みんなかわいい
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mayu(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ありがとうございます。 そんな風に言っていただける方がいらっしゃるなんて！ 不定期更新でまだま私ではございますが、これからも楽しんでいただけると幸いです。 (2020年1月5日 10時) (
レス) id: 638b387d49 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - この作品はとてもおもしろかったです。 ユノとてもかっこいいですよね。 これからも作品作成頑張ってください。 (2020年1月4日 23時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayu | 作成日時：2019年4月4日 20時
