［ONE PIECE］○○しないと出られない部屋

キスしないと出られない部屋 ページ6

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苺大福様リクエスト！ありがとうございます！






｢クハハ、いいお題じゃねえか｣

｢…ないわー……｣






レティのその言葉に、心底愉快だとでもいうように笑うのは、王下七武海の1人、クロコダイル



"キスしないと出られない部屋"



彼等の視線の先にはそう書かれていて

クロコダイルの機嫌がいいのはそれのお陰だろう。それと共にレティの機嫌は悪くなるのだが

まぁ、着ているシャツにネクタイをつけた珍しい姿のレティのお陰。もあるのだろうが






｢早く終わらせて帰ろう｣

｢それじゃ面白くねェだろう｣






クロコダイルのその言葉に、は？眉を寄せたレティは何故か置いてある1人がけのソファにふんぞり返っている彼を睨む

それでも可笑しそうに笑うだけのクロコダイルに諦めたのか、続きを促した






｢俺からすんのはいつも通りでつまらねェ｣

｢いつもしてるみたいな言い方やめてほしい｣

｢レティ、お前からしろ｣

｢聞いてるの｣






ムスッ。不機嫌を表すように頬を膨らめたレティは、それでも帰りたい気持ちの方が強いのか素直を足を進めて

足の上に膝を置き、背凭れに手をかけた


誘うように目を細めているクロコダイルに、ちっ。1つ舌打ちを漏らしてから


心底嫌そうにキスを落としたのはオールバックで見えている額






｢あ？おい、｣

｢こ、れで。開いたから、別に…｣






いいでしょ…。目を逸らしながら薄く頬を染めて呟くレティに、クロコダイルは軽く目を見開いて

前かがみになったせいで揺れているネクタイを掴み



唇に、キスを落とした



離した時にはより赤く染まっていたレティの顔に、クハッ、満足気に声を漏らして






｢、っ何してるの｣

｢あんなイイ顔するテメェが悪ィ｣

｢そんな顔、してない｣

｢あァそうかよ｣






いつも通りの抑揚のない喋り方

違うのは、睨みつけてくる目と、赤く染まった顔


案外切れ目なんだな…。長い付き合いなのに今更気付くことがあるのかと考えたクロコダイルは口角を上げて






｢ゴチソーサマ。か？｣

｢〜〜今は、見逃してあげる。次会ったら殺す｣






きっ、とより一層強く睨みつけてから出ていく姿に、クロコダイルは大きく笑い声を漏らした

彼の頬が薄く赤に染まっていたのには、レティはいつまでも気付かないのだろう






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