239.side降谷 ページ41
「まったく...!!どいつもこいつも...」
走っていくコナンくんの背にそんな言葉を投げかけてから、爆弾と向かい合った。
ふぅ、と息をついて、赤井に渡された袋から道具を取り出し、順番にコードを切っていく。
一刻も早く解除して、風見と合流しなくては。
そう思った事が焦りにつながったのか、危うく違うコードを切りそうになった。
「おっと...。危ない危ない。こいつが光ったらアウトだ。焦りこそ最大のトラップだったな。...松田。」
後は、雷管に繋がるこのコードを2つ切れば...
そう思ったところで突然、電子音が鳴り響いた。咄嗟に2本のコードを切り、後ろに体を引けば、爆弾は爆発すること無く沈黙する。
「ギリギリだったな...!!」
そう呟いてふう、と息をつけば轟音と共に、銃による襲撃が始まった。爆弾が爆発しなかった事により、銃撃に切り替えたのだろう。
咄嗟に爆弾を回収してその場を脱出、コナンくんか赤井と合流しようと足を動かした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「後は奴らをどうやって...!!」
そんなコナンくんと赤井の話し声を聞いて、俺は下へと声を掛けた。
「そのライフルは飾りですか!!」
「安室さん!!!」
「反撃の方法はないのか、FBI!!!」
「あるにはあるが...暗視スコープがおしゃかになってしまって。あるのは呼びに持っていた通常のスコープのみ。これじゃあどでかい鉄の闇夜の烏は落とせんよ。」
コナンくんの姿が見えれば落とせるかという問いに、即座に肯定の返事をした赤井。しかし、また奴らからの銃撃が再開してしまった。
どうやらまだ残っている半分の車軸を爆発させて観覧車を破壊しようとしているらしい。
俺は、先程解体してきた爆弾に視線を落とした。
「...よし。見逃すなよ...!!!!」
俺のその言葉と共に、あの爆弾はカバンに入れられた状態で宙を舞った。
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2806 - 227の一番最初の会話文名前変換がされません。 (2020年5月5日 23時) (レス) id: 9f4a8947a4 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» もしノット生存だった場合は番外編書きますね!!続編もよろしくお願いします!!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» コメントありがとうございます!!篠崎さんはもっと後に出てくる予定の重要人物かもしれません笑キュラソーに関してはネタバレになるのでノーコメントで笑ただ私も一応どちらのルートも考えているので迷ってます... (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - salomeさん» 了解です!!本編では、ハロは純黒の悪夢後に出てくる予定です!!番外編は書き次第のせます!!リクありがとうございます!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃 - 本編でキュラソーが原作通り死んでしまうのなら、番外編の方でキュラソーの生存ルートで三つ子や少年探偵団と仲良くしているお話が読みたいです...!勿論いつになっても構いませんので...!続編も応援しています!! (2018年9月15日 15時) (レス) id: ac941b5bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年8月15日 21時