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ソラン


開くはずのない扉を見つめ続けていたあの頃。


忘れていた記憶がよみがえる。


寂しい。


誰か、誰か・・・


けれど、なぜか自分の記憶にはない事が起きた。


ヒョンではない誰かが俺の手を握ってくれた。


ヒョンではない誰かが頭を撫でてくれた。


ヒョンではない誰かが"大丈夫。もう1人じゃない"そう言ってくれた。


朦朧とする意識のなか懸命に目を開くと・・・


「・・・ジニヒョン?それに、みんなも。あっ、ごめん、邪魔だったよね・・・」


ふらふらと身体を起こすとグイッと押された。


JK「邪魔じゃないです!横になっててください。」


知らないうちに頭の下にはクッションが置かれていた。


SG「ソラン、薬飲むか?あーその前に何か食べた方がいいな。お粥作ってきてやるよ。」


JM「水飲む?喉カラカラでしょ?」


V「あっ、俺が取ってくる!」


JH「僕、タオル濡らして持ってきます!」


RM「じゃあ俺はソランの着替え取ってくるよ。」


JN「ソラン、みんなここにいるよ。良かったね。」


慌ただしく動き出したメンバーを見て、ジニヒョンが笑いながそう言った。


「うん・・・ありがとう。」


さっきまであった寂しさが、気づけば消えていた。


ユンギヒョンが、作ったお粥を持ってテーブルに置いてくれた。


「食べさせて欲しいな・・・なんて、ダメかな?」


SG「はぁー、ほら、口開けろ。」


ほんのちょっと我儘を言ってみたかっただけなのに、ヒョンはため息をつきながら食べさせてくれた。


JK「ヒョン、やって欲しい事はありますか?」


JM「なんでもいいよ!」


V「今日だけの特別大サービスだ!」


別にやって欲しい事はないんだけど・・・


「みんな、そばにいてくれない?」


そう言うとみんなして顔を見合わせている。


やっぱダメだったかな?


「ごめん、ダメならいいんだ・・・」


RM「なんだ、そんな事でいいのか?」


JH「言われなくてもいるつもりだったんだけどね(笑)」


またソファに横になると、顔のすぐそばでジミンとテヒョンとジョングクが携帯ゲームで対戦を始めた。


俺に画面を見せながらやってるから、やりづらそうだ。


ナムジュンは足元の方に座って本を読む。


ユンギヒョンとホソクは、すぐ近くで新しい曲の話しをしていた。


ジニヒョンは、リビングで大量の洗濯物を畳んでいる。


あー、俺はもう1人じゃないんだ。


寂しい思いをする必要なんてないんだな。

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月未(プロフ) - さやさん» ごめんなさい、今はリクエストをお受けしてなくて・・・また再開した時にリクエストをお願いしてもいいですか?せっかくリクエストいただいたのにすいません。 (2019年4月3日 15時) (レス) id: 79c4467898 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - リクエストさせていただきます!そらんが変な薬をのんで子供になった?!とゆうことをつくってほしいです!(語彙力なくてすみません。) (2019年4月3日 4時) (レス) id: 7eea8a95da (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - ありがとうございました!これからも楽しみに読みます! (2019年3月26日 21時) (レス) id: 99c551705d (このIDを非表示/違反報告)
くふ(プロフ) - 更新頑張ってください! とても面白くて何度も読み返します!応援してます! (2019年3月26日 17時) (レス) id: a0c9b9060f (このIDを非表示/違反報告)
小春(プロフ) - リクエストのお話を書いてくださりありがとうございました! (2019年3月25日 17時) (レス) id: bc5dc3272a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月未 | 作成日時:2019年3月18日 15時

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