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189:ギャルと特研 ページ39

「いや。高専所属の呪術師の中に、虎杖悠仁のような半端者がいる事は由々しき事態だ。加茂家嫡流として見過ごせん」


全員で襲撃する。


加茂が言う。
ふと、西宮が挙手をした。

「虎杖君と狗巻君が一緒に居たらどうするの?」

彼は呪言師だよ、西宮は言う。
そして彼女は「それに、」と続けた。

「問題はそれだけじゃないよね。可借夜Aさんが介入してくる事になれば………私達じゃ対応できないよ」

彼女の言葉に場は静まり返った。
そうだ、今日この場には五条悟よりも最悪なカードが存在する。

たとえ五条をなんとかする事が出来たとしても、Aをそうする事が出来ない理由が呪術界にはある。
その理由があるからこそ、彼女という存在は時に鬱陶しい程厄介な存在に変わる。


彼女は、ただの呪霊研究者ではない。


三輪は呟いた。


「治外法権が認められた、特殊研究機関…」


その機関を纏めているのが、Aなのだ。









呪霊特殊研究機関。
通称、特研。

10年前、可借夜Aがたった19歳にして立ち上げた研究機関でありロンドンに本拠地を置いている。

計5人のメンバーで形成されているが、その全てが準一級以上の実力・知力を持ち合わせる。

建前上は、進化し続ける呪霊に対応していく為研究を行う機関だが、その実態は呪霊や呪詛師がテロリズムなど一般社会にまで影響を及ぼす事件を担当する防諜機関でもある。


もちろん、彼らの本職は研究者のため“研究”というのが名目だ。


しかし、この研究機関の最も大きな特徴は“独自の規定を持つ”というところである。




彼らは、研究を最優先事項にする為現場に置いて呪術界の規定が通用しない。
唯一の治外法権を持つ機関。



その機関を取り纏めている者こそ、可借夜Aその人だ。





____。


「話って?」

教師陣が時刻まで待つ中、歌姫は五条に尋ねた。

「え、なんでキレてんの?」

全然意味わかんなーい、五条の態度に歌姫は青筋を浮かべる。
この男、生徒よりも私を怒らす回数多いぞ。歌姫は思う。

「嫉妬?」

「はぁ?」

歌姫は片眉をあげる。
対して五条は、普段と変わらない表情を浮かべていた。

「Aが僕に取られちゃって」

「違うけど」

本当は図星だ。
否定したつもりだったが、歌姫の言葉には強さが混じっていた。
2歳歳下。呪われているから、18歳の見た目で時が止まっていても、AはAだ。

妹みたい。

そんな子がコイツと…

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鼻毛太郎(プロフ) - 華花。さん» コメント有難うございます!これでいいのか...?と悩む時期が続いていた中、温かいコメントを頂けて本当に泣くほど感謝してます;;現在5章目を製作中なので、しばしお待ちを…!今後もギャルと呪術を宜しくお願い致します! (2021年4月21日 11時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
華花。(プロフ) - いつも緊張して送れませんでしたが初コメント失礼します!もう作者様は言葉選びから構成まで最高すぎます…素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます! (2021年4月20日 23時) (レス) id: 2bd2296ed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2021年3月1日 0時

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