20.side昴 ページ22
コナンくんに誘われてショッピングモールへと買い物に行けば、ままぁ、とべそをかきながら歩く金髪碧眼の少女がいた。
日本人ならどうしたの?と構う人が現れる筈だが、少女のその整った容姿を見て自分が誘拐犯だと思われるのでは?と考え傍観に徹しているのだろう。一向に少女に声をかける人が現れない。
「あれ?澪ちゃん??どうしたの?」
コナンくん!??...名前を知っているということは知り合いか。声を掛けながら少女に近付いたコナンくんを追いかけ、自分も2人の元へいく。
「ままも、とおもかおもいないのぉ...」
グスグス泣きながらもしっかりと質問に答える少女をいい子だ。と抱き上げればピタ、と涙が止まる。丁度いいとそのまま抱き上げれいれば、いつの間にか少女の御家族に連絡を入れているコナンくんがいた。
「澪っっ!!!!」
先程きいた澪という名前が叫ばれた方を見れば親と思われる女性が他の子供2人を連れてこちらに向かってきていた。
涙が止まっていた澪ちゃんもそれを見てまた泣き始める。安心したのだろう。
その後、泣き止んだ澪ちゃんにお礼を言われ女性はAとなのった。そしてそこで、僕は思わず目を見開いてしまった。
透流と紹介された坊やがあまりにもバーボン...いや安室透という男にそっくりだったからだ。そっくりと言うよりは最早その男が小さくなったと言われた方がしっくりくるようだった。
これは、面白い事になるぞ。
俺はそう確信すると共に、興味の湧いたこの家族をもっと知ろうと家にきたいと言った澪ちゃんに了承の旨を返し工藤邸へと招待し、一緒にご飯を食べることにした。
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あの家族を送っていった帰り、俺は坊やと2人になった為、変声機を外した。
「坊や、あの子供はバーボンの...」
「ほぼ100%そうだよ。でも、本人達には言わない方がいいと思う。気付いてないし。」
「坊やがそういうならそうしておこう。それにしても。中々面白いことになったな。俺を殺したいほど憎んでいる奴の娘が俺に懐くなど...」
「それ僕も思った。安室さん、これを知ったら発狂しそうじゃない??」
「まあ、何にせよ。様子を見ていくしかないだろう。」
こうして密かに、彼女と安室透を見守り隊が結成されたのだった。
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まみこ(プロフ) - 244万……!すごいヒット数ですね!とても素敵なお話、一気読みしちゃいました笑笑 (2022年12月21日 23時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 直しました!!ありがとうございます!! (2018年5月24日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - セコムになる話。で昴さんが「すーにい」と呼ばれていましたが、3つ子は昴さんを「すーくん」と呼んでいませんでしたか? (2018年5月24日 18時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 直しました!いつもありがとうごさいます!!! (2018年5月23日 19時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あと、「みつご」は、「三つ子」の方が良いと思います。 (2018年5月23日 19時) (レス) id: ecb7d31a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年5月7日 17時