485：ギャルと鬼神の食卓 ページ35
いやいや、そうではなく。
宿儺の一歩的なペースに珍しく飲み込まれそうになったAは、首を急いで横に振ると、まずいの一番に聞きたい事を宿儺に訊ねた。
「恵は＿＿＿＿＿恵は助かるのか？」
「無論だ」
キッパリと返した宿儺は、伏黒の体に今一度触れると反転術式を展開する。
「大方、調伏の儀を“そこのゴミ”をわざと巻き込んだんだろう。さすれば、このゴミをあのデカブツに処理させ、儀式は終了。同時に、伏黒恵の死も確定する。逆に、伏黒恵はこの儀式の最中死んだことにはなっていない」
仮死状態。
Aはそれを分かっていたから、何としてでもこの儀式の中で伏黒を生かしたかったのだ。
「コイツは死んでもらっては困る」
だから、ビービー喚くな。
宿儺はぶっきらぼうに言って立ち上がる。
そうだ。宿儺にどんな考えがあるにしろ、恵を生かしてもらったことに変わりは無い。
恵は生きてる。だから、もう泣くわけにはいかない。
Aは、腕で目元を拭ったその時、ふと拭った腕があの動かなかった腕の方であると気づいた。
「全く。お前は、いつ会っても怪我をしているな」
世話の焼けるガキだ。背越しに宿儺の舌打ちを聞かせられる。
Aは、ハッとして腕どころか脇腹や体中を確認した。全て治っている。
一体、いつ治したんだろうか。まさか、あの最初の目尻を拭われた時だというのか。
「あ、あのぉ…」
ふと、投げ捨てられ放置されていた男＿重面が今だと何とか見計らったタイミングで口を開いたが、すぐさま宿儺の「黙れ」という低い声音が飛んでくる。
「貴様は、そこにいるポンコツが余計なことをしないか見張っておけ」
「え、あ、」
「手を出せば、お前から殺す」
異論は認めないと言わんばかりの声音で重面に言い退けると、漸く宿儺は片足を引き戦闘態勢をとった。
対するは、デカブツこと魔虚羅。
「さて、味見といったところか」
呪いの王、両面宿儺の戦いっぷりは当たり前の如く人間の範疇を超えていた。
悠仁のフィジカルがあるからか。
それとも、根本の宿儺の戦闘センスだからだろうか。
Aは、繰り広げられる魔虚羅と宿儺の戦闘を眺めていた。
未だに伏黒は目が覚めない。だが、Aが先ほど確認した限りでは、今後目が覚めても何ら問題のない状態であった。
「お前、」
ふと、横でじっとしつつも居心地が悪そうな重面を呼ぶ。
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プルメリア - ありがとうございます！頑張りますね！ (2023年1月9日 7時) (
レス) @page5 id: 6b30db01b5 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - プルメリアさん» 出来てますよ…！多分、宿儺のやつですかね…？まだ中身を確認していないので、あれですが投稿自体は出来てますよ…！ (2023年1月8日 20時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア - えっと、あの、忙しかったらいいです！ただ、きちんと投稿できているかだけ...お願いします... (2023年1月8日 20時) (レス) id: 6b30db01b5 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア - 私、試しに投稿してみたんですが...きちんと投稿できているか心配でして。少し確認してくれませんか？ (2023年1月8日 20時) (レス) id: 6b30db01b5 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア - 本当に嬉しいです！ (2023年1月8日 14時) (レス) id: 6b30db01b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月27日 22時
