503：彼の目的 ページ7
Aの言葉に、イルミは斜め前のヒソカを一瞥してから再度姉へと目を向け、首を横に振った。
「え、知らなかったの」
当然知ってますよ、って返ってくるかと。
Aは思わず面食らう。横のヒソカは、半分も食べていないモンブランをAの前にずらしながら「完璧に嘘をつくなら、徹底して口外しない。が、基本だからね♧」と述べた。
「とはいっても、ボクの嘘って何故かAには絶対バレるし、何より協力者だし。聞くからには、イルミにも協力を仰ごうかな♡」
「姉さんと仕事出来るならなんでもいいよ。ま、二人分はちゃんと金とるからね」
イルミは最早、追求するのを諦めたらしい。
ああいえばこう返すヒソカに、自由気ままで自我の強い姉。この二人が居て、自分がどうこう出来るわけがないのだ。
「ヒソカがなんでフリなんてしてるのかは大体予想がつく。大方、クロロとタイマン張るためでしょ」
「ご名答♤君たち双子はボクへの愛が重いねぇ…♡」
「お前と喋ると疲れる」
短くため息を漏らすイルミ。
姉が居なきゃ、トイレに行くふりをして本気で帰っている。
「一人で彼とタイマンはかなり難易度が高い♢元々、Aも旅団に会う理由があったから、ならAに協力して貰った方がいいと思ってね♤」
『エデン』を取り返した今現在、当初の目的は達成されてしまったわけだが。
そのため、Aの現在の旅団における立ち位置は、臨時で仕事を手伝ってくれる凄腕のボランティアみたいなものだ。
本当は全く別の目的があることなど知る由もない。
「クロロ…というか旅団の目的はオークションのお宝強奪よね？依頼を受けたからには、誰であろうと達成するのが私のポリシーだから出来るだけクロロの動向を知っておきたいのよ。わざわざ、メンバーを介さず部外者のイルに依頼をする…それも個人的にって、何かあるとしか思えないでしょ」
彼の本来の目的って、何。
Aは静かにミルクティーが入ったマグに口をつける。
「俺も、そこまでは興味を抱いてないから分からないけど、彼の出した相談はまだ彼の憶測の域を越えてなくてね。このタイミングで俺に持ちかけたのは言わば予定の仮押さえみたいな感じ」
「というと？」
Aの訊ねに、イルミは一瞬間を置き述べた。
「『十老頭の暗殺』だよ」
その言葉に、Aは微かに目を丸くした。
そして、背もたれに深く体を埋め、「それは…大きく出たわね」と半ば感心したように呟いた。
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
