536：ママ ページ40
一人思い巡らすパクノダの目先では、Aがあまりにも気まぐれな猫っぽいせいか、クロロが彼女の顎下をまるで本物の猫にやるかのようにゴロゴロと撫でてやったところであった。
「ぅ、…うぁ……って、やめんか！！！」
「気持ちよさそうにしてたのにか？」
「語弊たっぷりな言い方やめて？？？？」
…………結構大丈夫そうだな。
二人の掛け合いにパクノダは思い直す。
先ほどの考えは杞憂だったかもしれない。
「あなた、」
Aが、これまた猫のように瞳をじとりと細めて切り出す。
「私のこと歳下だと思って甘く見てるわね」
「まさか。一人のレディとしてそれなりに扱っているつもりだよ」
「はい、今の言葉絶対営業トークね。あー、私段々貴方の営業トーク分かるようになってきたわ。ふふん、もうどんな手使おうが引っ掛かってやらないわよ」
「それはそれで、面白くていいな。君は見ていて飽きないし。寧ろ、この感じが本来の君なんだろ？」
相変わらずのクロロのペース。
Aは、ぐぬぬぬと悔しげな顔をして見せる。
「団長、絶対分かっててやってるよ」
「団長ー、あんま虐めんなよ。嫌われるぞー」
あんまり虐めちまうと、A泣いちまうかもしれねーからなぁ。
コルトピの後に、フィンクスがヤジを飛ばす。
そのヤジに、Aは「泣…っ」とお手本のようなショック顔を浮かべた。
この私が、そんなにヤワに見えてるですって。
「ふえ〜ん、皆が私のこと虐める〜！」
ダッと駆けて、パクノダの胸に向かうA。
これにはパクノダも吃驚である。
あら、私って思った以上に好かれてるのかしら。
思わず、内なる母性が目覚めてしまう。
よしよし、とAの背を摩りクロロとフィンクスに「最低だ…」という目を向ける。
「いや、俺は何もしてなくないか！？」
「自覚ないのが一番最低よ」
「俺こそそうでもないだろ」
「団長、フィンクスより最低です。暫く喋らないで」
「そこまで？？？？？？」
しくしく泣くAに、パクノダは「もう…可哀想に…」と撫でてやる。
その優しい励ましに、彼女の名を呼ぼうと口を開きかけたAであったのだが、突如ふと顔を上げた。
「パク………」
「？」
「パクさん、っていうのも何だか変よね…？」
ころっと表情を変えて、パクノダから体を離すA。
突然の言葉に、パクノダは一呼吸遅れて「そう、かしら」と言ったのちに、いやそうかもしれなと考え直す。
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
