521：隠されたヒント ページ25
そのレオリオの言葉に、キルアは頷く。
ゴンだけが相変わらず何のことだかよくわかっていない様子で「えっとだから、Aは何も知らなくて、えっと、だから教えられなくて、えっと、え…？」と仕切りに疑問符を浮かべていた。
そして、ついにはシューっと彼の頭がショートする音が鳴ってしまい、キルアは「またか…」と自身の額を抑えるまでに至った。
「いいか、ゴン。姉貴は、『悪いわね、何も知らなくて』でも『何も答えられなくて』でもなく『何も“教えられなくて”』って言ったんだ。何も教えられないってのは、自分に本当は情報があった上で使う言葉だよな？」
キルアの言葉に、ゴンは考える素振りをみせた。
むむむと顔を顰め顎に手を添える。
ぽやぽやと頭上にAの姿が浮かんで、キルアが言ったセリフ通りの言葉を動作付きでシュミレーションしてくれる。
その姿は、まるで小学生でももっと上手く書くぞぐらいのへにょへにょな作画であったものの、ゴンにとってはそれで十分だった。
「そうか...！だから、知らないんじゃなくて答えられないんだ...！！」
「情報は持ってるけど、何らかの理由で言えない。その情報が、ソフトがもっと簡単に手に入る方法か『グリードアイランド』に関するそれ以上の情報かは分からねぇけど」
「言えない理由は、アレか？アイツの師匠であるゴンの父親、つまりジンから直接口止めをされている...とか」
「じゃないと、アイツが俺達に嘘をついて秘密にしておく意味が無い」
キルアはキッパリと言い切った。
そして、間違いないことがある。
「Aは...『グリードアイランド』について何か知っている...！」
ゴンの言葉のあとに、キルアが「それもかなり詳しくな」と付け足した。
口止めをしている相手が、製作者本人であるとするならばかなり根幹の方まで聞いているんじゃないだろうか。
そんな中、ふとレオリオがなにか思い出したように口を開いた。
「じゃあ“あの提案”は、割とアイツ的にはヒントだったかもしれねーっつーことか？」
資金を作りたいなら、折角君たちは強いんだからそれを売りにするべきよ。
数時間前のことを思い出しながら、Aは路地裏の影から彼らを覗く。
数多の野次馬の奥では、先程会っていた彼ら三人が腕相撲大会を開催していた。
「...上手くヒントだって気づいてくれたようね」
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
