30:幼馴染 ページ33
何かをパチン と閉じる微かな音に、目を覚ました。
ゆっくりと瞼を上げると、壁に寄り掛かって手元を見つめる幼馴染が居た。
A「…っん…、りょ…ま?」
龍馬「…!A!」
横になっている私の側へ駆け寄り、
龍馬「良かった…目ぇ覚まして…。」
そう言って私の頭を自分の胸元で抱き竦める。
それと同時に、左腕と背中に激痛が走る。
A「ちょっ…!き、急に動くと、痛いから!!」
龍馬「あっ、悪ぃ…」
慌てて私の頭に回していた腕を解き、静かに横にならせてくれた。
・
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替えの包帯を買って来る、と言って部屋を出た龍馬を見送った後、
傷が開かないように身体を起こし、自分の姿を見る。
A(…龍馬が、着物を脱がせて手当てしてくれたのかな。)
血で濡れた着物は纏っておらず、
左腕と背中には包帯が巻かれていた。
A(昔から…変わってないな。
何も言わずに、気配りができる所。)
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まひろ(プロフ) - いえいえ!私もイケメン幕末大好きなので!!この小説にであってよかったと思ってます! (2018年1月23日 16時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね!応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2017年9月22日 0時