15:あの日の事(2) ページ18
A(…!)
向けられた目は鋭く光っていて、口角も上がっていた。
A(藤堂のこんな顔、見た事ない…)
何となく身の危険を感じた私は、
藤堂と距離を測るために後ずさりした。
じり、じり…と、私が後ろに下がると同時に、
藤堂も同じ速度で私との距離を詰める。
そうこうしている間に、私の背中が壁に当たってしまった。
A『…あっ』
完全に焦りが顔に出ている私を見て、
笑いを堪えるように、喉の奥でくつくつと笑われた。
藤堂『お前のその困った顔…そそるな。』
にやり、とした笑みを浮かべながら、
私の顎を指ですくい、ゆっくりと顔を近付けられる。
A(だ、駄目だ、このままじゃ…)
その藤堂の顔が、
酒で酔って私に触れていた時の父親の顔と重なり…
__恐怖で身体が動かなくなった瞬間、
沖田『藤堂!何をしてるんだ!』
息を切らした総司が、勢いよく襖を開け中に駆け込んできた。
A『総…司……』
総司の声を聞いた鴨さんと局長が、
後ろから顔を覗かせる。
近藤『…何があった。』
鴨『…!おい、藤堂。Aから離れろ。』
藤堂『…ちっ。』
舌打ちと共に…刀を抜く音が聞こえた。
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まひろ(プロフ) - いえいえ!私もイケメン幕末大好きなので!!この小説にであってよかったと思ってます! (2018年1月23日 16時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね!応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2017年9月22日 0時