11:そっくり ページ13
…あれから数日が経った、ある日。
屯所内のざわつきで、目が覚めた。
襖を開けて中庭を見やると、
A「…誰?」
橙色の髪をした男性と総司が、竹刀を手に距離を測っていた。
土方「…起きたのか。」
いつの間にか隣に来ていた副長に声を掛けられる。
そしてその隣には、彩さんの姿もあった。
A「はい、おはようございます。
…あの方は、どなたですか?」
彩「あの子は 篠宮恭 という名前で…
私と一緒にこの街に来て、四季で一緒に働いているんです。」
A「あぁ、そうなんですね。」
まだぼやけている目を擦り、篠宮さんの顔をよく見ると…
A「えっ…?」
髪の色は違えど、顔や背丈・体格は…
土方「やはりお前も思うか…
藤堂に似ていると。」
そう、瓜二つだった。
私に剣術を教えてくれた、藤堂に…
A「…っ」
…私の前から姿を消した、あの日の事を思い出し__
頭が真っ白になり、身体の震えが止まらなくなってしまった。
土方(そう言えば、あの日から藤堂の話題が上がると、こんな風になっていたな。
…何があったんだ。)
土方「…行くぞ。」
その声に、ハッと現実に引き戻された。
彩「え?どちらに?」
土方「四季にだよ。
こいつに用事もあるし、ついでに四季まで送ってやる。」
彩「あ…はい、ありがとうございます。
…Aさん、大丈夫ですか?
良かったら、私の肩に掴まってください。」
私の顔色を伺って心配してくれた彩さんが、肩を貸してくれた。
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まひろ(プロフ) - いえいえ!私もイケメン幕末大好きなので!!この小説にであってよかったと思ってます! (2018年1月23日 16時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね!応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2017年9月22日 0時