人間と怪異と半怪異【肆】

半怪異が164体 ページ19

　


　



『えっ...』



　


　






Aは思考が停止する


　



操られている中島くんはAを押さえる腕の力をギュッ...と更に強める


　




　




　




『いッ...！！や、めｯ...！






ッ、よく分かんない怪異...！中島くんから離れて！！！』





　


　



Aは怪異に向かって叫ぶ


　






　






【あらあらあら、そうしてほしいなら早く愛の気持ちを受け取るのです！】


　




　






だが怪異も頑なに譲らない...






そんな勝手な怪異にAは己の気持ちを怪異に向かって思いっきり叫ぶ








　



　





『そんな強引な愛なんてッ私はいらない！！！』





　




そう、言い切った




　







　









　




【ムムムッ...！！


なら、無理矢理にでも言わせるまで！！！】



　


　






そう言うと木の枝がAに襲いかかろうと動き出す
　




Aは逃げようにも中島くんに押さえつけられていて身動き一つとれない


だがこのままだと中島くんにも枝があたる...


　



　



　





　


「、...ぁ」




　








『ッ中島くん...！



っ、！(だ、れか...！！お願いッ中島くんだけでも...！！！誰か...！)


　








　









　

　







　





　









助けてッ...！！！』
　








　
枝が、近くまで襲ってきた









　






　






　









　









「Aに何してるの？」









『！！』







　





ドｫッ！と、激しい音と風の中から




　





　








　



　



「...ねえ、何してるの？」



　









【なんですあなたは！！】



　









『は、なこくん...！！』









　








いつもよりなんだかオーラが違う花子くんが現れた




　

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