十五歳だけど四年生！？【忍たま】

忍者38 ページ40

「...おばちゃーん、おはようございまーす！」




数馬は大きな声でおばちゃんに挨拶をする。

　







　


　



...もちろん、Aの手を引きながら。



　


「はい、おはよぅ......あらぁ！」



おばちゃんは数馬の挨拶に返事をしながら、Aのことに気づいた。


　



Aは...下を向いている。







「！遅いぞ数馬...」





　
三年で数馬の同室、浦風藤内が数馬を呼ぶが途中で止めてしまう。




　




「藤内？」




それに三年全員が疑問を持ち、一人左門が藤内の名前を呼ぶ。

　





　



　
Aの方では乱太郎が数馬に話しかけていた。

　



「あ、三反田数馬先輩！おはようございます！


...？





三反田数馬先輩、後ろの方は...？」





　

乱太郎の言葉で一斉に数馬の方に視線が行く。


　

食堂は少し静かになった。


　



　





「藤内、ちょっと待っててくれ！

　



乱太郎、この人はね？昨日学園長先生が言ってた先輩だよ。」





　




そう優しく数馬は乱太郎に教えた。





　







　



　





　








　









　


　



　


ｶﾞﾀッ ＿ガﾀｶﾞﾀｯｯ ＿＿ガタｯ

　ガｯｯタッ ＿ｶﾞタンッ

ガタｯ ＿ｶﾞタタっ ガタｯ ＿ｶﾞﾀﾝッ


　 ガタﾝっ ＿ガッｯ





　



　


いくつもの椅子のずれる音が聞こえた。








　

　



食堂は完全に静まり、お皿がこすれる音やおばちゃんがしている水洗いの音しか聞こえない。




　


箸とお皿のぶつかる音も聞こえない。









　



　

そんな中一年は...






「「「せんぱい〜〜〜！？！？」」」






　
目をキラキラ輝かせて乱太郎達の方を見ていた。



　




　



　
乱太郎はこの方が転校生ということに驚く。



「そうなんですか！？




はじめまして！
私は猪名寺乱太郎と申します！よろしくお願いします、先輩！」




可愛らしい笑顔で挨拶をする乱太郎。




　



　


Aはこの子に見覚えがあった。







そう、良い子のは組の子達の一人だ。




『ぁ...！』


言葉を漏らすA。








　

　


その声は...鈴がなるように木霊した。

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