忍者12 ページ14
は組に会うには、まずはもちろん土井先生と合流だ。
Aは胸を高鳴らせながら土井先生のもとに急ぐ。
そしてここでふと小さな疑問を抱く。
『(あ、そう言えば…
四年生って、何色なのかな…?)』
すると前から土井先生が来た。
「お、A!」
『!
土井先生!』
「学園長先生との話は終わったのか?」
この土井先生の質問にAは先程の嬉しさが込み上げてきて勢いよく話した。
『うん!
ねぇ先生聞いて!!
あのねあのね!おじちゃんがね…!!』
【かくかくしかじか】
気持ちが高ぶり、口調が幼くなってしまうA。
その笑顔はとても輝いている。
そんな笑顔を見て土井先生も顔をほころばせる。
「おぉ、そうかそうか!
よかったな、A!」
『はい!』
が、呼吸が少し乱れてしまう。
『明日から楽しみで…!!
ヒュッ…
ぁッ…ッ!!ゴホッゴホッ、ゲホッ!!」
喘息の発作が出てきた。
土井先生はすぐさまAに近づき背中をさする。
「ッ落ち着け…、よぉ〜しそのまま…ッ息吸えるか?」
土井先生のおかげでAは少し楽になる。
が、まだ少し苦しそうだ。
『ハッ、ハァァ…
フゥ…
す、すみません…。今日は、少し息苦しくて…」
苦笑を零しながら話すA。
「ッ謝るんじゃない、大丈夫だ。今日はあんまり無理するなよ…?
…あぁ、授業はどうする?見に来る予定だったが…」
このような事が最近は無かったから少し心配になる土井先生。
だがAはそんな事受け入れるはずがない
『い、行きます!!』
「んん……
…今日は、実践だから外なんだ。空気とか…砂が舞うぞ?」
砂埃なんて沢山吸ったらどうなるか…そんな恐ろしい事を土井先生は心配する。
もちろんそんな事Aも重々承知だ。
だがそれでも、今まで自分より小さい子と関わった事がないから尚更行きたいのだ。
『大丈夫ですッ!
そのくらいは慣れました…!(大嘘)
それに、いけいけどんどんッです…!
だからッ、行きたいです!!』
Aは土井先生の手を握って(無自覚)上目で頼み込む。
土井先生は負けた。
「ッ…わ、分かった!
行かせる!行かせるから!」
『先生…!!』
土井先生はやっぱり優しい
「全く…、だが木の上で見ててくれ。
いいな?」
『はい!!』
259人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 面白いです!(∩´∀`∩) (2023年2月13日 10時) (レス) @page49 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん症候群 - 続編、ワンダホーイ!!!!(・д・ = ・д・) (2023年1月12日 1時) (レス) @page49 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
にゃび - 続きが早く読みたい (2021年8月8日 5時) (レス) id: 017fff44c1 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - モコナさん» ありがとうございます!ぜひ読ませて頂きます!これからもよろしくお願いします! (2020年2月5日 22時) (レス) id: 2ed1be5e34 (このIDを非表示/違反報告)
モコナ(プロフ) - 桜さん» こんにちは!作品読ませていただきました!とても面白いです!更新頑張って下さい!後今「忍術学園の女の子」を書いてます!是非読んでください! (2020年2月5日 21時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ