彼女の不信感 ページ38
ジェンナな呪文を唱え、空が落ちてから暫く経つと
辺りはやっとおさまって、元の静かな自然へと落ち着いた。
僕は恐る恐る団長の方を見て、どうなってしまったのかを確認してみる。
団長はその場に仁王立ちしたまま正面を見据えていた。
その表情はいつもの飄々とした間抜けは様子はなく、何処か凛々しくて、何だか団長らしくなくって。
外見は変わりない、いつもの団長だった。
外見は。
しかし、団長の周りの空気と言うべきか、それとも彼の内から滲み出ているものなのか。
肌でも感じ取れるくらいのおぞましく禍々しい魔力が感じられた。
まるで魔神化したヘンドリクセンを目の前にした時のような……
いや、これはそれ以上だ。格上だ。
………これが……団長……？
「くっくっくっ…これだ…！！」
暫く呆然として団長を見つめていると、不意に団長は笑い出した。
その雰囲気は、何だか良からぬもののようで。
「我が�猯廊瓩燭靴�に返してもらったぞ…！！」
「だ……団長…？」
…いや、これ明らかに危ないパターンだ。
「…っ」
「メリオダス………？」
「おい！！やばい雰囲気じゃ…」
突然態度を豹変させた団長に周りが困惑し、危機感を感じ始めたその時。
団長はふと俯かせていた顔を上げると、ｷｮﾄﾝとした顔をして言った。
「なーんつって」
「は……は？」
その間の抜けた言葉に僕は思わず素で反応してしまい、ギルサンダー達も強ばらせていた顔をﾎｯと緩めて、胸を撫で下ろす。
なんなんだよ団長は…ったく。
一瞬�猯廊瓩某由幣茲端茲蕕譴燭里�と思って心配しちゃったじゃんか……
「よかったー！！」
「つか、今までとなんら変わってねーじゃん！！」
「あン？」
ハウザーの言葉に僕は耳を疑った。
今までと何も変わってないって……ハウザーは本気で言ってんのか？？
「キミ…バカ？」
キングも僕と同じだったようで、訝しげな顔でハウザーを見下げてから、服を着る団長の方を見据える。
その表情は強ばっていて、若干の戸惑いも滲んでいるような気がした。
「…本当に今までと同じと思うのか？」
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＊IJu＊(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます！ ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね！夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか！？ (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)
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