彼女の殺意 ページ30
「こらこら、A。
いきなり人を攻撃するのはイケナイだろ?」
いつの間にかヘンドリクセンの前に立っていた団長はそう言うと神器の鞘に納め、人差し指を立ててまるで教官のように左右に振った。
そんな団長を睨みつけながら、僕は“
「団長こそ、なんでそんな奴庇ってんだよ…?
ソイツのやった事忘れちまったのか?」
「忘れるわけねーだろ」
「じゃあなんでそこに立ってんだっ!死にてぇのかっ!?」
「まぁまぁ、そう怒るなって」
いつもの調子で話しかけて来る団長のその態度がやけに腹立たしい。
でもそんな事を知ってか知らずか、団長は後ろのヘンドリクセンの親指で指差すと、至って普通の口調で告げた。
「コイツならもう大丈夫だ。
魔神の魔力は感じないだろ?」
「魔力云々の問題じゃねぇんだよ…
僕達に濡れ衣着せて、バカみたいな研究して、結果沢山の人を不幸にしたクズ野郎だっ!!
こっちだって指名手配されて肩身の狭い思いした上に、あのクソメガネに何年も操られて……」
思い出しているうちに頭がどうにかなりそうなぐらい、怒りの感情がグツグツと湧いてきて、僕は“
しかし当然それらも団長によって跳ね返され
団長はキョトンとした表情で僕を見遣る。
なんで、なんで団長はそっちに着くの?
ソイツのやった事がわかるなら尚更、どうして止める??
マジでぶっ殺してやろうか、団長?ねぇ。
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*IJu*(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます! ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね!夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか!? (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)
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