辻 428 ページ11
「言っただろう？この館は僕が�狒呂辰騰畤佑�増えるに従って大きくしたって。
僕の能力とこの優秀な頭脳があれば、部屋の1つや2つ増やす事なんて容易いのさ」
自分の頭をｺﾂｺﾂと指差して、また得意気にそう話すイドラ。
あまりに得意気だったので俺はまた苦笑いを浮かべた。
隣の倉間は気に食わないのか小声で「頭は関係なくねーか？」と俺を見遣って反応に困った。
……なんだか楽しそうだな、イドラ。
「部屋の要望はあったりする？どんな部屋がいいかなー、みたいな。
あ、でも凄く広い部屋！とかは受け付けないよ。
一応大きさは決まってるんだからね」
「は、はぁ……」
呆然とする俺達をよそに、イドラは壁に両手を付いて俺達に尋ねた。
そう急に言われても特に考えのない俺達は要望など言えるはずもなく
少しして何も無いと判断したのか、「じゃあ創るね」とイドラは言ってから瞳を閉じて壁の方を向いた。
意識を能力にさ集中せているのか、深呼吸を何度か繰り返すイドラ。
その間俺達は黙ってその行く末を見守った。
「……」
「……」
「……はい、出来た！」
彼女が集中し始めて少しすると、彼女はくるりと振り返ってそう言った。
思わず「えっ？」なんて声をあげてしまったが、彼女が手を付いていた壁は相変わらずの壁だった。
特に物音がしていたワケでもないし、何か変わった様子は全くない。
時間もそんなに掛からなかったし、傍から見ればただ壁に手を付いて深呼吸していただけに見えた。
……もしかしたら彼女は本当に壁にめり込んで寝れとでも言うのだろうか。
「………何が出来たんだよ？」
「あ、ごめん！扉付けるの忘れちゃってた！」
「………………」
……流石にソレは忘れ過ぎではないだろうか。
部屋があっても扉が無ければ入れない。
また彼女の悪ふざけかと倉間が低い声で彼女を睨むと
イドラは思い出したかのようにそう言って、また両手を壁に付いた。
そうして上から下に、撫でるように手を壁に滑らせると
驚く事に壁から扉が一瞬で現れた。
まるで一種の手品を見ているような気分になり、俺は感嘆の声をあげると
イドラは「じゃじゃーん！」と扉の横でﾋﾗﾋﾗと袖を振り、マスクの下で微笑んだ。
「改めて、此処が君達の新しい部屋さ！」
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＊IJu＊(プロフ) - ゆきうさぎさん» コメントありがとうございます！続編来てしまいした…()これからも亀更新ですが、頑張らせて貰いますー！！ (2018年8月11日 2時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - 続編おめでとうございます！！楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2018年8月10日 15時) (レス) id: dea74ddfb3 (このIDを非表示/違反報告)
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