サッカーと大罪人とお好きな松とヒーローと【短編集】2 (ページ7)

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尽くす系カレシ【チョロ松】ページ7

やあ、おはようAちゃん。
今朝の目覚めはどう？

……あ、そう…ごめんねAちゃん。
そんな顔されても困るよ。俺も悲しい。

そんな事より(・・・・・・)Aちゃん、早速だけれど何かしてほしい事は無い？

『特に無い』って…そんな事無いでしょ？
『出てって』なんて悲しい事言わないで。

遠慮せずに何でも言って？
俺、Aちゃんの為なら何でもするからさ。

本当だって。今までだってそうだったでしょ？

Aちゃんが欲しいと言った物は絶対買ってやったし
Aちゃんがやってほしいと思う事も全部やったし。

俺ね、Aちゃんに尽くすの結構好きだよ？うん大好き。
最早コレ趣味じゃないかな？

…ｱﾊﾊｯ！『依存』だなんて、それは言い過ぎ。
そこまでではないよ。だって俺、唯一の常識人だから。

もうー、そんな怖い顔しないでよ。可愛いなぁ。

……うん？『じゃあこの鎖外して』？
ダメダメダメ、そんな事したらAちゃん逃げちゃうでしょ？

だからベッドの足と君の手首を繋げているのに…
君がもう、俺のそばから絶対に離れないように。

だってAちゃんは可愛いし、何処かで別の男が狙ってるかもしれないよ？

それにAちゃんったら、すぐフラッといなくなっちゃう時があるし……
その時俺どんだけ心配してると思ってる？

…え？『逃げないから外して』？

いやいやぜったい逃げちゃうでしょ。
だってAちゃん泣いてるよ？何かよくわかないけど。

俺が怖い？そんな事ないでしょ？
だって俺、Aちゃんの彼氏だよ？

恋人の僕を怖がるだなんて、そんなの有り得ない。
だってAちゃんは俺の彼女だから。そうでしょう？Aちゃん？？

…ああ、話が逸れちゃったね。
1度この話はお終いにしよっか。

そろそろAちゃんの為に何かしてあげないと、Aちゃんをどうにかしてしまいそうだよ。

で、もっかい聞くけど

＿＿＿何かしてほしい事は無い？