サッカーと大罪人とお好きな松とヒーローと【短編集】2 (ページ45)

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どちらが可笑しいか【霧野】ページ45

※会話のみ

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「おはようございます、霧野先輩！」

「はよ、A。昨日は良く眠れたか？」

「はい！ぐっすり快眠でしたよ。
先輩はどうですか？」

「ああ…俺はちょっと夜更かししちゃって…」

「もー、またお勉強ですか？
流石に3時まで起きてるのは体に良くないですよ？」

「いやぁ、まとめる物が多くてついつい、な…
昨日は特にいっぱいあって」

「勉強熱心なのは良いですが、休息も大事ですよ？
しかも朝練とかあるんですから…」

「ありがとうな、心配してくれて。

でもお前もあんまり早くに起きない様にな。
今日だってお前が起きたの5実はぐらいだろ？」

「乙女には色々とやる事があるんですよーだ！

先輩みたいにｷﾞﾘｷﾞﾘまで夢の中にいないし、着替えや朝の支度にいちいちドタバタしないし、朝食にヨーグルト一個しか食べないとか、そんな事しませんもん」

「ハハッ、確かにお前の朝は優雅だな。

それよりA、昨日剣城と何話してたんだ？」

「あー、実は狩屋君と今度お勉強会を開くので、その人数集めに」

「明後日に開くやつか？なら、しっかり勉強して来いよ。
この間のテスト、数学が18点しか取れなかったんだろ？」

「はてさて、何の事でしょう？」

「惚けるな。それに最近は英語もやばいんだろう？」

「うぐぅ…でも国語は先輩に勝ってますもん。
今回のテスト、先輩は70点だったんでしょう？」

「お前とは学年が違うから内容も違うんだ。
1年で取れても2年で取れなくなることもあるんだぞ。

…ま、1年で躓いちゃ、どーしようもないけどな」

「アタタタタ…考えただけでお腹が……」

「おいおい、大丈夫かよ？確かお前2日目なんだろ？
お前にとっては1番辛くなる頃だ」

「ちょっ、声が大きいですよ先輩っ！」

「あ、すまん…つい。

それより辛いんだったら保健室まで送ろうか？
確か1時間目は…社会だっただろ？

あ、でも今日は社会の先生が遅れるらしいから、理科になったんだっけか」

「いえ、お構いなく…これぐらい月一毎に起こる現象なので。
そんな事でいちいち授業休んでられませんよ」

「そうか、意外とお前真面目なんだな」

「意外と、とはどういう事でしょうかっ？」

「あ、予鈴鳴った。
じゃ、そろそろ教室戻らないと。
あんまり無理はするなよ？」

「お気遣いありがとうございます…

先輩こそ、あんまり夜更かしし過ぎないように！
突然目覚まし鳴ったらこっちもびっくりしちゃうのでっ！」