◇ラプンツェルのヒミツ ページ43
「どうして教えてくれないのかな？
何か理由があるのかな？」
「そ……それは、まぁ……」
「…その理由に、不動くんは絡んでいるの？」
「へっ？い、いやっ……その、えと……」
「不動くんに言われて、秘密にしているの？」
「…………えっと…………」
「不動くんに何か言われた？」
最初は優しく聞いて来たヒロト。
でもなんだろう……段々と警察の取り調べみたいな感じになってくる。
表情は優しいままだけど……ちょっと矢継ぎ早と言うか……質問と質問の間があまりなくて、答えられなくて。
というか……なんで、フドウの名前が出て来るの？
ただの『用事』だって言ったのに。
私、知らず知らずの内にフドウの名前出しちゃったのかな…？それとも、フドウと会ってたのバレてるの？
フドウと一緒にいた時の事、気になってるの？
どちらにしろ、今までにないヒロトの一面に戸惑って、私は黙ってしまっていると、ヒロトはﾊｯとしたような顔をしてから「ごめんね」と謝った。
その時にはまた優しいヒロトだった。
「その……気になっちゃって、つい。でも答えたくないなら、答えなくてもいいんだ。ごめんよ」
「う、ううん……私も、ごめんなさい……」
ちょっと怖かったけれど、でも戻ったから安心。
それに私も教えないのが悪いんだし。
私も謝るとヒロトは私の頭を撫でてくれた。
あたたかくて、優しい手。
心地よくて、擽ったい手。
その手に撫でられる度に、何だか自分が悪い事してる気分になった。
まぁ、皆に病院の事ヒミツにしてる時点で悪い事してるのかもしれないけれど。
だって人に隠し事するのって良くないんでしょう？
だからって教えるのは……その……ダメだけど。
ああ、でも代わりに…………
「……あのね、ヒロト」
「うん？どうしたの？」
「あのね、あのね、この事はね、みんなにはヒミツにして欲しいんだけどね……」
「…！」
一応周りを確認してから、私は少し声のボリュームを下げてそう言った。
するとヒロトは目を丸く見張った後、表情を改めた。
屈んで私に耳を寄せてくれたので、話が漏れないよう手でメガホンのように囲い、ヒソヒソ声でヒミツを話してあげた。
「私、今日フドウと一緒にお昼食べたの」
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＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！励みになります…！ (2021年10月15日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！不動との進展に目が離せません！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page12 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！ノロノロ更新ですみません…orzでも楽しみにして頂いて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page9 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます…！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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