◇ラプンツェルはおどける ページ38
「何だったんでしょう、今の……？」
監督が去った後、今のやり取りを見ていたハルナは首を傾げた。
まぁ、そうだよね。わかるはずないよね。
ハルナは私が病院に行ってる事、知らないもん。
傍から見れば今のやり取りは、ただただ相手の機嫌を伺っただけ。妙な挨拶みたいな感じに思われてるのかな。
キドウも不思議そうな顔をしていたから、わからないみたい。私はこっそり胸を撫で下ろした。
「さぁ…？なんだったんだろーね？」
「『調子はどうだ？』ならまだわかるが……『調子はどう
「そ、そうなの？私は気にならなかったけどな〜…？」
でもやっぱりキドウは鋭い。
私も気にしなかった所に着目して、考え込むような顔をする。
ハルナも「言われてみれば……」と頭を抱え始めたので
これ以上いるのが耐えられなくて、適当に切り上げて逃げるように自室へと逃げ込んだ。
「(バレて…ないよね？流石にそこまで辿り着いてないもんね？キドウったらも〜〜！どうしてそういう所気になっちゃうかな〜〜！流石としか言いようがないよ〜〜！！)」
戻ってる間、褒めてるのか貶してるのかわからない文句を心の中でブツブツ呟く。
バレてはない……はずだけど、でもこれからは注意しなくっちゃ……
ハルナも結構鋭い所あるし、今日みたいな事は2人の前でするのやめるようにしなきゃ……！
「……」
「…？どうしたの、お兄ちゃん？」
「いや……何でもない」
−−−
着替えてグラウンドに向かうと、もう練習が始まっていた。この遅刻したような感じが慣れなくて、ベンチで見守るマネージャーの皆に謝ったけれど、皆「大丈夫だよ」って優しい言葉を掛けてくれた。
そうしていつものように私も見守ろうと思ったけれど
直後に病因の先生の言葉を思い出す。
『いいですか？これからは極力無理な運動は控えるように！立ち仕事も減らしてもらって、座れるなら座るよう心掛けて下さい！』
……私、練習中に興奮すると思わずベンチから立ち上がっちゃう所がある。
仕方ないよね。カッコイイ所とかあると身体が動いちゃうんだもん。ついつい立ちっぱなしの時とか結構ある。
でもソレもダメなんだよね……
そう思って、私もベンチの端っこに腰掛けたその時
ボールを奪い合っていたトラマルとヒロトのプレイに釘付けになってしまった。
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＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！励みになります…！ (2021年10月15日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！不動との進展に目が離せません！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page12 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！ノロノロ更新ですみません…orzでも楽しみにして頂いて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page9 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます…！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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